(この記事は、第179号のメールマガジンに掲載されたものです)

今回の「たのしい音楽小話」は、国際コンクールのお話です。

以前にも書きましたが、今年は、5年に1度のショパンコンクールが秋に開催されます。

国際コンクールは、申し込めば誰でも出場できるわけではなく、書類審査や演奏を録画したDVD審査などを経て、めでたく合格しますと、はじめて一次予選に参加できる仕組みになっています。

もちろん、参加される方は、この一次予選に参加することが目的ではなく、予選を突破してファイナルまでは進みたいと思ってコンクールにチャレンジするわけですから、演奏する曲目の準備もとても大変になります。

お子様のコンクールや、国内の小さな規模のコンクールですと、自由曲を1・2曲くらいで参加できたりしますが、国際コンクールになりますと、1次予選、2次予選、3次予選、ファイナルと全て異なる作品ですし、課題曲としてある程度の枠が決められていて、その中から演奏する曲を選ぶことも多くなります。

しかも、ピアノソロの作品だけでなく、オーケストラと演奏するコンチェルト(協奏曲)や、コンクールによっては室内楽なども準備することになります。

このように、国際コンクールの一番最初の一次予選に参加するだけでも、物凄い事なのです。まるで、「参加するだけでも意義がある」と言われるオリンピックと同じような感覚ですね。

さて、10月のショパンコンクールはとても楽しみですが、実は今年、もっと多くの国際コンクールが開催されています。

7月に開催されたのが、ショパンコンクールと並ぶ世界最高峰のコンクールと言っても過言ではない、チャイコフスキーコンクールです。

結果は、優勝したドミトリ・マスリエフさん他、自国のロシア勢が独占状態になりました。入賞者の中で、19歳や16歳など若いピアニストの活躍も目を引きました。

2位に輝いた19歳のリーさんは、ショパンコンクールも受ける予定だったそうですが、辞退されたようです。もし、予定通りに受けて、同じような、またそれ以上の結果が出たとしたら・・・などと考えてしまいますが。

また、8月26日からは、イギリスでリーズ国際ピアノコンクールが開催されます。3年に1度開催されるコンクールで、日本人では、内田光子さんや小川典子さんが過去に入賞されています。

そして、ショパンコンクールの後には、フランスのパリでロン=ティボー国際コンクール、日本では、浜松国際ピアノコンクールが開催されます。

ロン=ティボー国際コンクールは、日本で大ブームを巻き起こしたブーニンや野原みどりさん、田村響さん、ヴァイオリン部門では当時16歳だった山田晃子さんが最年少で優勝したこともあるコンクールです。

浜松国際ピアノコンクールは、小林仁さん、安川加寿子さん、中村紘子さんという日本のピアニストを代表する巨匠が審査委員長を務めているコンクールです。このコンクールで、2012年に第2位で入賞した中桐望さんは、今回のショパンコンクールに予備審査免除で参加されています。

このように続々と、有名な国際コンクールが開催されます。

以前は、会場でしかコンクールの演奏を聴くことができませんでしたが、現在ではインターネットで出場者全員の演奏を予選から聴くことができます。自宅に居ながら、聴衆として、また審査員のような気分で聴くこともできるのは嬉しいですね。

予選の演奏を聴いて、お気に入りのピアニストを見つけて応援する楽しみもありますし、同じ課題曲を演奏することも多いので、聴き比べる楽しさもあります。

もちろん、ピアノを弾いている方は、ご自身の演奏のお勉強にも参考にもなりますね。

今年は、稀に見る、贅沢な芸術の秋を満喫しましょう。

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(この記事は、第174号のメールマガジンに掲載されたものです)

今回の「たのしい音楽小話」は、ショパンコンクールについてです。

今年2015年は、5年ごとに行われるショパンコンクールの年です。

ショパンコンクールは、世界最高峰のピアノコンクールで、これまでに内田光子さんや横山幸雄さんなど、日本人ピアニストの入賞者も数多く出ています。

ピアノ部門だけの開催で、しかもショパンの作品に特化したコンクールですが、ピアノと言えばショパンをすぐに思い浮かべる方も多いでしょうし、いつかはショパンの作品を弾いてみたいと憧れをお持ちの方も多いと思います。

また、ピアノを弾いたことがない方でも、太田胃酸のテレビCMの音楽(※1)はお馴染みですし、子犬のワルツや英雄ポロネーズ、幻想即興曲などの音楽はよく知られていると思います。知名度もバツグンの音楽家ですね。

ピアノの生徒さんでも、ショパンがお好きな方は多いわけですが、なぜこれほどまでにショパンが好きな日本人が多いのでしょうか。

満開になった途端に、はらはらと、あっという間に散ってしまう桜のはかなさを美とする日本人の感性が、病と闘いながら、繊細で哀愁漂う美しい音楽を次々と生み出したショパンの生涯と、どこか通じるものがあるのかもしれません。

秋に行われるショパンコンクールで、どのようなショパンの音楽と出会えるのか、また、未来の大巨匠が現れるのか、史上初の日本人ピアニストの優勝者が出るのか、今からとても楽しみですね。

今年の秋以降は、このショパンコンクールの話題一色になりそうです。

2010年の時のショパンコンクールの模様は、以下のブログに書いています。

世界最高峰のショパンコンクール・日本人の成績は?
ショパンコンクールは、ちょっと特殊なピアノコンクール
ショパンコンクール・第3次予選から本選へ
ショパンコンクールに参加したピアニストとそのエピソード
2010年ショパンコンクールをネットで楽しむ
ショパンコンクール・チャイコフスキーコンクール歴代優勝者の音楽CD

(※1) 太田胃酸のテレビCMの音楽は、ピアノのしらべ:ショパン作曲 24の前奏曲作品28より第7番のページで聴くことができます。

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(この記事は、第173号のメールマガジンに掲載されたものです)

今回の「たのしい音楽小話」は、音楽の健康効果についてです。

普段の生活で、音楽はとても身近にあるものです。

通勤・通学時に音楽を聴いたり、勉強や家事の合間に聴いたりと、楽器を習ったり演奏する事はなくても、音楽を聴かれる方は大変多いのではないでしょうか。

ご自分で音楽を流さなくても、お店のBGMや電車の発車合図の音楽など、あらゆるシーンで音楽が流れています。

音楽を聴くとテンションが上がるので、勉強や仕事がはかどったり、良い気分転換になる事は、誰もが経験していると思います。

しかし、最近の研究では、体調を良くしてくれる効果もあることがわかってきています。

アメリカのカリフォルニア州立大学バークレー校の科学研究センターが、病気を予防する免疫(免疫グロブリンA)が、音楽を聴く前と後で、どのように変化するのか実験をしました。

以下の4つの状態で比較したところ、心地よい音楽を聴いた後がずば抜けて高い数値になるそうです。

・ クリック音を聴く
・ ラジオ放送を聴く
・ 心地よい音楽を聴く
・ 無音

音なら何でも良いのではなく、心地よい音楽が、先天性の免疫を向上させるということです。

手術や出産時なども、音楽を聴くと痛みが軽減されることが明らかになってきており、音楽は強力な鎮痛剤とも言えます。

産婦人科で、入院時の持ち物リストの中に、お気に入りの CD などを項目に入れている所もありますので、これから出産を控えている方は、CD や iTunes などで、好きな音楽をまとめておくとよいかもしれません。

他の研究でも、ランニングやウォーキング時に音楽を聴くと、呼吸が楽になって辛さが軽減され、エネルギー代謝や運動効率が上昇するのでダイエット効果も期待できるそうです。

また、音楽を聴くと、幸福ホルモンと呼ばれるエンドルフィンが分泌され、心機能が改善されて心臓が強くなり運動能力もアップされるのだそうです。

音楽を聴くだけで、運動機能に良い影響があるのは驚きですね。ご高齢の方や運動がなかなか出来ない方にとっても、朗報かもしれません。

そして、脳科学的にみた時、仕事がはかどる音楽の聴き方があるそうなので、ご紹介しておきますね。

まず、 集中力を高めるときには、歌詞の無いクラシックが効果的です。

しかし、何か新しい事を学ぶときには、音楽を流すと逆効果で、なかなか覚えられないのだそうです。

音楽を無しにして、コーヒーショップのざわめきの音や掃除機の音くらいの騒音が流れている方が良いようです。

ちなみに、そのような音を再現できる「Coffitivity」という iPhone 用のアプリもありますので、活用してみてもよいかもしれませんね。

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