ピアノの練習が進んでいきますと、徐々に長い曲を弾くようになってきます。
そのような曲を弾くときに気をつけたいことがあります。それは、「ページが変わる所で、音楽を止めない」と言う事です。
ページが変わることは、このページに書ききれなかったので、次のページに書いただけのことなのですから、演奏に支障がないようにしたいものです。
ページが変わるごとに演奏を中断し、ページをめくって、また弾き始める、ということを続けていますと、それが当たり前になってしまい、違和感すら感じないということも起こってしまいます。演奏のクセに結びついてしまうこともあります。また、弾いている本人は、何も感じなくても、聴いている人には、ものすごく違和感を感じるものです。
このページが変わる際に音楽を中断させない解消方法には、以下のものあります。
1. 楽譜をコピーして張りつけ、ページをめくらなくて済むようにする
2. 演奏を中断しないような工夫して、上手にページをめくる
一番簡単に取り入れられるものは、1番の方法です。コピーした楽譜は、そのまま譜面台に載せますと、きちんと立たないので厚紙や台紙などに張ると見やすくなります。
2番の方法は、譜面台に載せられない程の長い曲の場合や、ページをめくる直前の小節に、長い休符のある場合などに使えます。右側のページの右下(ページをめくる直前の小節あたり)に、あらかじめ軽く折り目をつけておくと、めくりやすくなります。
また、何回もページをめくる場合は、前のページの折り目とわずかにずらして、折り目をつけておくことがポイントです。
折り目は山折(折り目が高くなる)、谷折り(折り目が低くなる)の、どちらでも大丈夫ですが、とにかく急いでめくらないといけない場合は、山折にして、その一帯を掴んでめくるとよいでしょう。
そして、ページをめくるときは、殆どの場合、左手で行うと自然に動けます。
たかが譜めくり、されど譜めくりです。音楽の流れを大切にしていきたいものです。
みなさん、ピアノを弾くとき、どこを見て弾いていますか?
楽譜ですか、それとも鍵盤ですか?
楽譜の場合、右手のト音記号の音符、左手のへ音記号の音符、どちらを見ていますでしょうか? または、初級者の方の場合、音符よりも、音符の上にご自身でふった音の名前(ドレミ)だったり、指番号かもしれません。
ピアノの演奏に慣れている方は、あまり不思議に感じないことかもしれませんが、ピアノの初心者や初級者の方にとって、右手と左手と別々の音符を見て、別々の指で別々の鍵盤を同時に弾くという動作は、非常に特殊な技術のように感じられると思います。
このどこを見て弾くかということについては、どれが正しいというものはなく、人それぞれ、自分に合ったやり方があるようです。
例えば、右手のメロディーを先に覚えてしまい、左手の楽譜を見ながら弾く人や、左手の伴奏のパターンを覚えてしまい、右手のメロディーは楽譜を見て弾く人、両手とも楽譜は覚えてしまい、実際に弾く時は鍵盤を見て弾く人。また、曲によって、やり方を変える方もいます。
1つの曲が弾けるようになるのに時間がかかるという方は、このやり方を変えてみるのも1つの方法かもしれません。
また、初心者や初級者の方の場合、「自分に合ったやり方」と言われても、なかなか難しいと思いますので、コン・ヴィヴァーチェの教材では、その曲に合った効率のよい進め方についても説明しています。
みなさん、楽譜は、楽に読むことができていますでしょうか。
やはり、ピアノを始めてしばらくは、楽譜を読むことに苦労されている方が多いようです。
特に、ト音記号で書かれる右手の方は、真ん中の「ド」を基準に、「ドレミファソラシ」と読んでいきますと、どの音なのかわかると思いますが、へ音記号で書かれる左手の楽譜を読むのに苦労をされている方が多いようです。
へ音記号の楽譜を読む際にも、真ん中の「ド」を基準に、「ドシラソファミレ」と音を下がりながら読むことも可能ですが、ほとんどの左手部分の音は、真ん中の「ド」よりもかなり低い音となりますので、真ん中の「ド」を基準に読むと結構時間がかかります。
そのようなときは、真ん中の「ド」よりも、1オクターブ低い「ド」の音符の位置を覚えてしまうと効果的です。
へ音記号では、楽譜の線と線の間に、2つの点がついていますが、この下の点の、更に1つ下の線と線の間に書かれる音符が、1オクターブ低い「ド」となります。
なお、このテクニックは、「自宅でできる はじめてのピアノレッスン」のステップ4でも説明しています。
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