(この記事は、第149号のメールマガジンに掲載されたものです)

お子様のピアノ発表会の本番まで2ヶ月を切り、プログラムのチェックなどが始まっています。

今年は、色々な先生方とご一緒に発表会をするのですが、生徒さんの曲目がかぶっていないので、まずは「ほっと」しています。

この時期に、同じ曲を弾く人がいることがわかっても、「じゃあ替えよう」と簡単にはいきません。

そのため曲を選ぶ段階で、「この曲は、もしかしたらかぶる可能性がある」ことをお話しておき、もし曲が重なってしまった場合には、プログラム順を工夫し、例えば前半と後半に離すくらいしか出来ないのです。

そのため、同じ曲目がなかったのには、安心しました。

生徒さんをたくさん見ていますと、色々なタイプの方がいます。

・ 良い意味で要領が良く、割と「パッ」とコツを掴むタイプ
・ どちらかと言うと不器用なタイプ
・ 難しいものにチャレンジしたいタイプ
・ 失敗したくない慎重派タイプ

などなどです。

私自身と同じタイプの方もいれば、真逆のタイプの方もいます。そこで共感を生んだり、羨ましく感じたり、いろいろ思うわけですが、それがピアノの講師をしていて面白いと思う瞬間でもあります。

では、そんな生徒さんの中で、どんなタイプの方が、最終的に上手になるのか?

それは…

・ コツコツと練習ができるタイプ
・ 集中力が高いタイプ

です。

「やっぱり…」ですが、ここに尽きます。

不器用よりも器用の方がよいのかもしれませんが、しかし、コツコツ練習を継続できる生徒さんは確実に進みますから、最終的には上手になるものです。

このコツコツ練習が出来る生徒さんを見ていますと、小学校低学年でも、自ら練習を黙々とする自己コントロールが高い生徒さんもいますし、お母様がいつも練習を見守っているタイプもいます。

今回の発表会で、かなり難しい曲を選んだお子様が何人かいて、「大丈夫かなぁ?」と少々心配をしていましたが、着々と譜読みを進められ、最近は「これなら大丈夫!」と手ごたえを感じるようになりました。

生徒さん本人に聞きますと、「かなり頑張った」そうです。

この頑張りが本番まで続くことを願いつつ、それぞれの生徒さんがステキな演奏が出来るように、レッスンを進めていきたいと思っています。

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(この記事は、第143号のメールマガジンに掲載されたものです)

3月も半ばを過ぎて、日中はだいぶ暖かくなってきました。

今年は、東京でも大雪が降り、本当に寒い日々でしたので、この暖かさは ほっとしてありがたく感じますし、春が近づいてきている感じもします。

しかし、春は花粉症の季節でもあるので、少し憂鬱な気分にもなります。

昨年に比べて、花粉の量は半分と言われますが、それでも確実に花粉は飛んでいるようで、ここ数日は、明け方から鼻がズルズル、日中は目の痒みにも悩まされています。

生徒さんの中にも花粉症の方がいますが、昨年よりも症状が重いという生徒さんもいますので、体質によって感じ方は違うようです。

マスクをしてピアノのレッスンをすることもありますが、生徒さんもマスク姿で、「お互いに辛いですね~」と話しています。他の方が見たら、少し不思議な風景に写るかも知れません。

ピアノ教室にとって春は、新しい生徒さんを募集する季節でもあります。

そんな中、少し前ですが、1歳児を対象とした体験レッスンを見学してみました。

この日は大雪が降り、かなりの悪天候でしたので、グループレッスンですが2人参加という少人数でした。

ようやく立つ事が出来るようになって、あちこち歩き回るお子様のレッスンが、どのようなものなのか とても興味深く拝見しました。

体験レッスンなので、通常よりも若干短めですが、歌やリズム、鑑賞などがあり、なかなか盛りだくさんの内容でした。

色合いのきれいな絵本のような楽譜を見ながら、歌を歌ったり、お母さんのひざに座って音楽に合わせて体を動かしたり、毛糸やグロッケンなどの楽器を使っていました。

本当に小さいお子様なので、先生のお話や指示通りにはなかなか動かず、歩き回ってしまうこともありますが、それでも先生が笑顔で受け止めていらしたのが とても印象的でした。

1歳で音楽のレッスンというのは、あまり想像がつかないかもしれません。しかし、まだ楽器の演奏は難しくても、音楽を聴く姿勢や興味を育てていくのに、早すぎるということは無いようです。

先生がピアノを弾き始めますと、クラシックのピアノ曲で、しかも静かな感じの曲にも関わらず、お子様2人共が静かに聴いていたのには驚きました。

「環境が人を育てる」という言葉がありますが、音楽が常に身近に流れていて、家族で音楽に親しんでいる環境が、お子様のより良い刺激になり、音楽が好きになったり、音楽が趣味になり、そして音楽関係の職業に結びついていくのかもしれません。

特に、お子様をピアノ教室に通わせている場合、ピアノの上達や練習ぶりばかりに目が向きがちですが、一緒に音楽を鑑賞して楽しむ時間も取り入れますと、より良い音楽環境に繋がるように思います。

そんなことを感じたひと時でした。

お子様をピアノ教室に通わせる:何歳からピアノを始めるべきか

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(この記事は、第139号のメールマガジンに掲載されたものです)

今回の「ピアノ教室の出来事」は、ベヒシュタインのピアノを購入された大人の生徒さんのお話です。

以前、大人の生徒さんのピアノ選びで、ピアノ購入までの様子をご紹介しました。

ベヒシュタイン社は、世界3大ピアノメーカーとしても有名で、ピアノの中でも最高級品のピアノを製造しています。

そのようなピアノを購入された生徒さんのその後が、とても気になっていました。

その生徒さんが、先日、今年初めてのレッスンにいらっしゃいました。

新年の挨拶もそこそこに、早速練習している曲を弾き始めました。

昨年11月の発表会が終わってから練習を始めた、新しい曲です。

昨年最後のレッスンでは、全体の3分の1くらいが、ゆっくりと弾ける感じでした。

しかし、今回弾き始めますと、とても順調で、あれよあれよという間に、とうとう最後まで弾き切ってしまいました。

「すごいですね。最後まで弾けちゃいましたね。いや~、ビックリしました。」

「そぉ? 後ろの方って、最初と一緒だしねえ~」と、大したことじゃないという雰囲気を出しつつ、それでも、どことなくニコニコしながらお返事されました。

「確かに、後ろの方は、最初の部分と同じ所もありますけど・・・。でも年末年始って、時間があるようで色々とバタバタする事が多いので、練習が進まない方が多いですからね。それを考えますと、すごいですよ。」とお話しますと、

「まあ、練習しましたから、毎日ね。」

「あぁ~、そうですよね。そのくらい練習していないと、こんなに進みませんよね。演奏を聴いているとわかりますよ。ご自宅にあるピアノはいかがですか?」

「やっぱり良い音だよね、本当に。毎日弾きたいって思うもんね。」

「そうですかあ、良かったですね。」

「先生が、薦めてくれたからね。おかげ様で・・・」

「いやいや、○○さんにピッタリだと思ったので、ちょっとお話しただけですから。(ご購入の)思い切った決断をされたからですよ。でも、満足されているようで、私も嬉しいです。」

今まで使用していた電子ピアノは、下取りには出さず、そのままご自宅に置いてあり、今でも使っているそうですが、「新しい曲を、ちょっと譜読みする時くらいだよね」とおっしゃっていました。

やはり、生のピアノの音、しかも自分が気に入ったピアノの音色に出会うと、より深くピアノの素晴らしさ知ったり、これまでの考え方にも良い意味で変化をもたらしてくれるようです。

レッスンの最後には、

「先生、もっとみんなにピアノ(の購入を)薦めたほうがいいよ。私も、もっと早く買えばよかったって思うもん。」とまでおっしゃっていました。

これまで、「ピアノは必要ない、電子ピアノで十分」とおっしゃっていたので、お考えがとても変わってビックリしました。

ピアノはとても高価なものなので、なかなか難しい面も多いのですが、これからも色々なピアノが弾けたり、音色が聴ける機会を見つけて、どんどん生徒さん方にご紹介していければと思います。

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