みなさん、ピアノを弾くとき、どこを見て弾いていますか?
楽譜ですか、それとも鍵盤ですか?
楽譜の場合、右手のト音記号の音符、左手のへ音記号の音符、どちらを見ていますでしょうか? または、初級者の方の場合、音符よりも、音符の上にご自身でふった音の名前(ドレミ)だったり、指番号かもしれません。
ピアノの演奏に慣れている方は、あまり不思議に感じないことかもしれませんが、ピアノの初心者や初級者の方にとって、右手と左手と別々の音符を見て、別々の指で別々の鍵盤を同時に弾くという動作は、非常に特殊な技術のように感じられると思います。
このどこを見て弾くかということについては、どれが正しいというものはなく、人それぞれ、自分に合ったやり方があるようです。
例えば、右手のメロディーを先に覚えてしまい、左手の楽譜を見ながら弾く人や、左手の伴奏のパターンを覚えてしまい、右手のメロディーは楽譜を見て弾く人、両手とも楽譜は覚えてしまい、実際に弾く時は鍵盤を見て弾く人。また、曲によって、やり方を変える方もいます。
1つの曲が弾けるようになるのに時間がかかるという方は、このやり方を変えてみるのも1つの方法かもしれません。
また、初心者や初級者の方の場合、「自分に合ったやり方」と言われても、なかなか難しいと思いますので、コン・ヴィヴァーチェの教材では、その曲に合った効率のよい進め方についても説明しています。
みなさん、楽譜は、楽に読むことができていますでしょうか。
やはり、ピアノを始めてしばらくは、楽譜を読むことに苦労されている方が多いようです。
特に、ト音記号で書かれる右手の方は、真ん中の「ド」を基準に、「ドレミファソラシ」と読んでいきますと、どの音なのかわかると思いますが、へ音記号で書かれる左手の楽譜を読むのに苦労をされている方が多いようです。
へ音記号の楽譜を読む際にも、真ん中の「ド」を基準に、「ドシラソファミレ」と音を下がりながら読むことも可能ですが、ほとんどの左手部分の音は、真ん中の「ド」よりもかなり低い音となりますので、真ん中の「ド」を基準に読むと結構時間がかかります。
そのようなときは、真ん中の「ド」よりも、1オクターブ低い「ド」の音符の位置を覚えてしまうと効果的です。
へ音記号では、楽譜の線と線の間に、2つの点がついていますが、この下の点の、更に1つ下の線と線の間に書かれる音符が、1オクターブ低い「ド」となります。
なお、このテクニックは、「自宅でできる はじめてのピアノレッスン」のステップ4でも説明しています。
ピアノを弾くとき、椅子の位置はどのようにされていますか?
通常は、鍵盤の真ん中くらいに椅子が置かれているので、そのまま何も考えずに座るかと思います。
とても当たり前のことなので、「何をいまさら」と思われることですが、これが意外と侮れないのです。
椅子が真ん中よりずれていた為に、音の高さを間違えてしまう方が少なくないのです。
ですから、ピアノを弾く前に、椅子がピアノの鍵盤の真ん中にくるように、置くことが大切です。
その方法は、椅子の後ろに立ち、ピアノのペダルを見ます。ペダルは、通常3本ありますので、真ん中のペダルと椅子の中央を合わせます。そして、椅子を動かさないように座りましょう。これで、「弾き始めたら、出てきた音の高さが違ってビックリ」という事は防げるはずです。
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