今回は、夏にあるお子様の発表会に向けた、最後の練習風景をお話します。

お子供様の発表会の本番まで1ヶ月を切りますと、レッスンの中で、いよいよ本番さながらの練習をしていきます。

保育園・幼稚園生や初めてピアノの発表会に参加される生徒さんには、この練習が特に必要です。

ピアノの発表会は、単にピアノを弾くだけではなく、その前後の動きなどステージマナーと呼ばれるものがあります。その練習もしていくのです。

楽屋でアナウンスを聞いて、舞台に上がり、お辞儀、椅子の調整、演奏、お辞儀、楽屋に戻る、という一連の動きを一緒に実際に動いて練習をするのですが、意外にもきちんと綺麗に行える生徒さんは少ないのです。

お辞儀や椅子の調整を忘れてしまったり、お辞儀自体が綺麗に出来ていなかったりするのです。また、小さい生徒さんですと、出入りで早足になってしまうこともあります。これを、自然に出来るようにしていきます。

ピアノの発表会では、聴衆の皆さんはピアノ演奏を聴いているのですが、それと同時に弾いている姿も見ることになります。それも含めて美しく行えると、演奏もより魅力が増すと思うのです。

また、これらの動きをつけながら、普段通りに演奏をする練習もします。それは、弾き始める「間の取り方」のちょっとした違いなどが演奏に影響するからです。

野球のイチロー選手が試合の時に、ベンチからバッターボックスに移り、飛んでくるボールを見て打つという一連の動きが全て決められていて、毎回同じように動いているとインタビューで答えていましたが、まさに同じ事なのです。

動きに慣れて、違和感なく毎回自然に出来るようにすることで、より演奏に集中出来るのです。

このように、普段の練習の成果が存分に発揮できるための練習も行っています。

「ピアノ教室の出来事」について

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