ピアノの練習を進めていきますと、だんだんと弾けるようになってきますよね。
始めは、ぽつ、ぽつ、としか弾けなかったものが、徐々につながってきて、「スムーズに弾けるようになってきた」「前より上手くなった」「CDで聴いた曲と、確かに同じになってきた」という感覚が味わえるようになってきます。ピアノの練習の中で、楽しいと感じる瞬間です。
その段階を越えますと、今度はいつでも、その曲を弾けるようになることが大切になってきます。ご自分でもそんなに心配することなく、「いつでも、同じように弾けるようにする」ということです。
ピアノの演奏に限らず、日常生活でも調子の良い時とそうでない時がありますが、いつでも調子の良い状態でいたいものですよね。そのために、普段から健康に気を遣うとか、ストレスを溜めない、ストレスが溜まったら趣味などで発散させる、食べ過ぎたら運動をする、次の食事を加減するなど、いろいろとご自身なりのコンディション作りをなさっている方も多いのではないでしょうか。
ピアノも、常にいつも通りの力が発揮できるように、その状態を保つための練習をなさると、より安心して弾けるようになります。
その練習方法ですが、「いつもと違う状況でピアノを弾く」ことです。
例えば、夜、練習をしている場合は、朝、練習をしてみる、というように練習時間を変えてみたり、いつもご自宅だけでピアノを弾いている方は、音楽スタジオや友人宅など、ご自宅以外の場所でピアノを弾いてみることも当てはまります。
また、いつもお一人でなにげなくピアノを弾いている方は、ご家族や友人の前でピアノを弾いてみることもよいかと思います。そうしますと、いつもと違って、緊張してピアノを弾くことになるかと思いますので、緊張すると自分の演奏がどうなるのかが見えてくるのです。
ぱーっと頭が真っ白になってしまうのであれば、これから練習をするときに、コントロールして弾くという課題が見えてきますし、間違えてしまったり、心配なところがあるならば、その個所を重点的に練習をすると、効果的ということになります。
また、いつも通りに弾けたのであれば、かなり身についているということになりますので、今後も自信をもって弾いていくとよいでしょう。
練習をちょっと工夫するだけで、ピアノの演奏力がさらにアップするかと思います。
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