(この記事は、第90号のメールマガジンに掲載されたものです)

今回の「たのしい音楽小話」は、今年2012年のメモリアルイヤーのお話です。

昨年はリスト生誕200年、一昨年はショパン生誕200年と、大作曲家のメモリアルイヤーが続きましたが、今年2012年は、ドビュッシー生誕150年です。

フランスの作曲家、クロード・アシル・ドビュッシーは、ピアノ曲では「月の光」「アラベスク第1番」、ピアノ曲以外では交響詩「海」などが有名で、フランス音楽の作曲家というと真っ先に名前が挙がります。今年は、何かと話題になるのではないでしょうか。

今年は、他にもメモリアルイヤーの作曲家がいます。古い順にご紹介しておきます。

ハイドン (生誕280年)
交響曲を数多く作曲したことで有名で、神童と呼ばれたモーツァルトやベートーヴェンなども指導していました。

パガニーニ (生誕230年)
ヴァイオリニストとして当時から大変有名な大スターで、余りの超絶技巧ぶりに「悪魔に魂を売って超人的なテクニックを手に入れた」とまで言われました。現在では、パガニーニの名前が付いた超難関の国際コンクールもあります。
リストが10代の時にパガニーニのコンサートを聴いて感動し、「僕はピアノの世界でパガニーニになる」と言った逸話もあります。

ロッシーニ (生誕220年)
オペラ「セビリアの理髪師」や「ウィリアム・テル」などで有名ですが、それと同時に美食家としても有名です。ステーキにフォアグラのソテーを乗せて、トリュフ入りのソースをかける「ロッシーニ風」と言われる料理は、ロッシーニが開発したレシピで、フランス料理の大定番です。

スクリャービン (生誕140年)
チャイコフスキーやラフマニノフと同じく、ロシアを代表する作曲家でピアニストとしても活躍しました。ピアノ界の巨匠として伝説化しているホロヴィッツの才能をいち早く見出したことでも有名です。

ストラヴィンスキー (生誕130年)
スクリャービンと同じくロシアの作曲家で、バレエ音楽が特に有名です。

作曲家個人で見ますと、ドビュッシーが今年は話題になると思いますが、年々日本でも規模が大きくなっている音楽祭 ラ・フォル・ジュルネでは、今年「サクル・リュス(ロシアの祭典)」というテーマでロシアの作曲家たちを取り上げるようです。

ロシア音楽は、チャイコフスキーくらいしか聴いたことがないという方や、作曲家の名前は聞いたことがあっても実際に音楽を聴いたことがないという方も意外に多いのかもしれません。今年はロシア音楽を知る良い機会にもなりそうですね。

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