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バッハプレリュードニ短調 BWV935の練習の仕方
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バッハプレリュードニ短調 BWV935の練習の仕方を教えてください
バッハはバロック期を代表する作曲家で、モーツァルトやベートーヴェン、ショパンなどと比べて全く異なった作りの音楽になっています。
モーツァルトに代表される古典派、ショパンに代表されるロマン派、またドビュッシーに代表される近・現代の作品は、
いずれも「メロディーと伴奏」に分かれています。ピアノの場合は、右手でメロディー、左手で伴奏を弾くことが多いですね。
しかし、バッハに代表されるバロック期は、まだそのような概念が無かったために、
「全てがメロディー」というスタイルで作曲されています。いろいろなメロディーの絡みを楽しむ音楽と言えるかもしれません。
無伴奏の合唱曲を、一人で全部のパート演奏するような感じですね。
そして「テーマ」と呼ばれる、その曲の特徴的なメロディーを繰り返し使い、時にはそのメロディーの形が逆さまになったり、
音の高さを変えたり、連続して出てきたり、「テーマ」の一部だけ出てきたりと様々に変化させながら1つの音楽が作られています。
このような音楽を練習する時には、やはり特別な練習が必要です。まずは、テーマをチェックしましょう。
テーマは右手の高音域に出てくることが多く、曲の冒頭部分2小節くらいにかけて登場します。
そして、左手の低音域など曲のあちらこちらにも、先程お話ししたように「テーマ」が隠れていますので探し出します。そして、片手づつ弾いていきます。
この時には「テーマ」を意識しつつ、前後のフレーズにも気を配り、フレーズの変わり目ではブレス(息継ぎ)を取って、音を繋げて弾かないようにします。
これはフレーズをわかりやすくするためです。
その次に、フレーズを意識しつつ、8分音符以上の長さの音符はノンレガートで弾いていきます。
音を繋げずに1音づつ独立させるような弾き方になります。
この時には、あくまでもノンレガートなので、くれぐれもスタッカートのように短くしすぎないように十分気を付けてください。
これらがある程度出来るようになりましたら、両手で合わせて弾いてみます。
この時、「テーマ」を弾いているパート(手)の音を少し強めに弾いていきますと綺麗に聴こえます。
そして、全体の強弱などの表情を付けていきます。
プレリュードBWV935は、全部で2声(2パート)から出来ている音楽なので、右手で1パート、左手で1パートを弾くことになりますので、上記のような練習方法になります。
その先のレベルの教材である「インベンションとシンフォニア」では、インベンションは2声、シンフォニアでは3声、その先の平均律クラヴィーア曲集では、
4声、5声、6声まで出てきます。
ここまで進みますと、片手だけで複数のパートを弾き分けることになります。とても複雑ですね。
そのため、今の曲で弾き方や練習の仕方に慣れておかれるとよいでしょう。
それと同時に、それぞれのメロディーや、絡んだ全体の音楽を弾きながら聴きとっていくことも、とても大切です。
頑張って下さいね。
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