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ランゲのモーツァルトの主題によるソナチネ Op.146-1の練習方法

  • 小4の娘で、ランゲのモーツァルトの主題によるソナチネOp.146 No.1の第1楽章と第3楽章を勉強中なのですが、 この曲の事で色々と調べようとしても情報が少なく、テンポ・強弱といった以外で、どのような練習をしていったらよいのかわかりません。

    第1楽章と第3楽章では雰囲気も違うと思うのです。以前、コンクールでモーツァルトの曲を弾いた事があるのですが、 講評で「なんとなく一本調子」「工夫してほしい」と書かれました。

    私は自分が少し弾けるので、娘に色々と教えています。 この場合は個性をいかす意味で、あまり口出ししない方がいいのでしょうか?

    古典派の曲の弾き方というものがあれば、教えていただきたいです。(聞いたことがあるのですが、指を立てるなど。)

有名な曲以外の作品を弾く時には、演奏や資料が少ないので、曲の仕上げ方や練習方法などが難しいですね。 そのような時には特に、弾く方の感性が問われるのかもしれません。

まずは、お子様がピアノのレッスンを受けている場合には、習っている先生に参考となる音楽CDなど音源をお持ちかどうかご相談してみましょう。 また、曲想などについても合わせて聞いてみるとよいかと思います。

お子様の演奏を録音して、お子様と一緒に聴いてみるのもとても良い練習だと思います。 ピアノの練習は、ピアノを弾くだけではなく、色々な演奏を聴いたり、関係する本を読んだり、楽譜をよく読んでみるなど幅広い練習方法があります。

お子様自身が、自分の演奏を客観的に聴くことで、「思ったよりも強弱が付いていない」「段々速くなっている」といったことから、 「伴奏の音が強すぎてうるさい」「スタッカートが強すぎて、なんだか怖い感じの演奏になっている」 「曲の場面が変わっているのに、ずっと同じ雰囲気に聴こえる」など、より細かいテクニックや曲想に目が向きます。
小さなお子様でも色々な事に気づき、「もっと、○○のような感じで弾くといいのかな」などとアイディアが湧き、自分で創意工夫を始めます。

「なんとなく一本調子」「工夫してほしい」というのは、おそらく強弱が思ったよりもついていなかったり、曲想などについて、もっと目を向けてほしいということかと思います。

例えば、明るい曲想と言っても、ワクワク、ウキウキするような心弾む明るさもあれば、ホッとリラックスしているような穏やかな明るさもあります。 春のうららかな陽気の明るさもあれば、突き刺すような真夏の太陽の明るさ、真っ暗闇にろうそくを1本灯した炎の明るさなど実に様々です。 どの明るさで弾いていくのか、考えを詰めていくことが大切です。

そのような事を積み上げていくことで、「楽譜に書かれている事を守って弾く」という事から、「その曲をどのように弾いていくのか」「どのように弾くと、その曲の特徴や良さが出てくるのか」という視点に変化して、 お子様自身の音楽が作られていくと思います。

テクニックに関しては、色々と指摘して直してもらうことが大切ですが、それ以外に関しては、 お子様自身に気づかせて、掘り下げていけるように、引き出してあげられるといいですね。

古典派の曲の弾き方に関しては、整えられた形式美を大切にしますので、スタッカートはしっかりと短く音を切る、 強弱は書かれた所から行い、強さも守る、テンポを守る(勝手にだんだん速くしたり、遅くしたりせずに、一定にする)など、 楽譜に書かれている記号を確実に守って弾くことが大切です。 (指を立てるというのは聞いたことがないのですが、おそらくスタッカートを短くという意味か、または モーツァルトの音楽の場合、全般的に軽くて明るい音色で弾くときれいなので、その為の対策の一つかと想像します)

参考にされて、お子様を更に伸ばしてあげて下さいね。



ピアノ・コンシェルジェ

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