|
|
con Vivace Piano Concierge |
音符をいちいち読むのが苦しくてイライラしてできません
-
あの楽譜に私の場合は書いてやるんですけど音符をいちいち読むのが苦しくてイライラしてできません。
どうしてみんなは弾いたこともないような顔をして両手でひけるけるの?
私も(↑)そんな用に弾けるのでしょうか。
教えてください。よろしくおねがいします。
あなたと同じように、楽譜を読むことが苦手な方は割と多くいらっしゃいます。
得意な方の方が、むしろ少ないでしょう。
まずは、「楽譜を読むことが得意な方は少ない」「自分だけではない」ということを理解していただきたいと思います。
実際にレッスンの現場で生徒さん方を見ていますと、みなさん楽譜とにらめっこして、格闘されながら弾いています。
見るからに、イライラしている方もいらっしゃいます。
あなたと同じような思いをしながら、ピアノを弾いている方が、他にもたくさんいらっしゃることを知っていただきたいのです。
ピアノを職業としている私自身も、加線の多い音符(五線の上や下にはみ出して書かれている、とても高い音やとても低い音)や、
たくさんの音を使った和音などは、読むまでに少し時間がかかることもあります。
とは言え、楽譜を読むことは、音楽を演奏する上での一つの技術ですので、どうしても訓練が必要になります。
実際に、あなたがどの位楽譜が読めて、その場でさっと弾けるのか(初見演奏と言います)わかりませんが、
練習することで、現在よりも初見演奏の技術が見に付くと思います。
色々な練習の仕方があるとは思いますが、少しご紹介いたします。
初見演奏には、大きく以下の技術が必要となります。
1.楽譜を読む力
2.読んだ音を正しくピアノで弾く力
始めに、1の楽譜を読む力、音を読む力を練習していきます。
普段弾いている曲よりも簡単な楽譜を見て、まるで新聞や本の文章を読んでいくように、音を読んでいきます(「ド」「レ」「ミ」のように)。
右手部分、左手部分の順番が読みやすいでしょう。楽譜には、一切書き込みをしないで、この練習を行います。
ポイントは、「簡単な曲を使って練習すること」「短時間の練習を日々行うこと」「復習すること」です。
楽譜を読むことは、ある程度量をこなすことが必要です。
難しい曲を時間をかけて練習するよりも、簡単な曲を使ってどんどん新しい曲を読む練習をした方が効果的と言えます。
ピアノを弾く練習ではなく、楽譜を読む練習という意味でも、簡単な楽譜を用意して練習しましょう。
音を1つづつ読んでいくときに、ぱっと見てわからない音は、もちろん数えて読みます。
そして、2小節、あるいは4小節の終わりまで、または1段目の終わりまで読んでいきます。
読み終わりましたら、今度は始めからすらすらと止まらないで読む練習をします。
これができたら終了です。
難しさやご自分の集中力と相談しながら進めます。そして、これをなるべく毎日行います。
練習を始めてしばらくは、1回読んだ音でも本当によく忘れるものです。
3歩進んで2歩下がる位の感覚でしょうか。
忘れないで定着するまでに、どうしても時間が必要ですので、そのために日々の練習や復習がとても大切なのです。
一番良いのは、一日の中で何回か行う事ですね。
この練習をしばらく続けた後、今度は2の練習で実際にピアノで弾いてみます。
これも、片手づつ弾いてから、両手で弾く方がよいと思います。
そして、同じようにある程度区切って、音を読む練習、読んだ音を弾く練習と交互に行います。
この時も、復習を忘れずに行いましょう。
1の楽譜を読む練習は、ピアノがなくても練習が出来ますので、ピアノが弾けない時間やちょっとした時間の隙間、移動の時間なども利用できます。
まずはこのような練習から始めてみてください。
|
|
|
|
|
|
Copyright (c) 2007-2023, con Vivace. All rights reserved. |
|