和音のW度や、X度のしくみが分かりません
はじめに和音のことからお話をします。
ある音から1オクターブ高い音まで、順番に並んだ音の階段のことを「音階」といいます。
例えば、ハ長調ですと、ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド、のことですし、
ヘ長調ですと、ファ・ソ・ラ・シのフラット・ド・レ・ミ・ファになります。
この順番に並んだ「音階」それぞれに、2つ高い音(3度高い音と言います※)、そのまた2つ高い音を書いていきます。以下の図のようになります。
これを和音(三和音)といいます。
スタートの和音から順番に、T度(の和音)・U度・V・W・X・Y・Z・T([とは言いません。始めと同じものなので)といいます。
(数字もアラビア数字を用いるのが慣例です。算用数字では書きません)
このうちT度・W度・X度は、和音の中で重要な和音なので、主要三和音と呼ばれます。
曲の中では、W度・X度・T度の順番で出てきます。
この順番は、お決まりのパターンで、とても安定して説得力のある終わり方に聴こえてきます。
文章に例えますと「○○です」「○○でした」というところでしょうか。
このパターンは、よくバッハやモーツァルトの作品に登場します。
バッハの威厳に満ちた説得力のある音楽や、モーツァルトのわかりやすく聴きやすい音楽のカギになっているとも言えますね。
( ※) 音楽では、音と音の高さの差を数えるとき、スタート地点を1と数えます。ドに対してレは、2度高い音になります。1オクターブは、8度となります。
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