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con Vivace Piano Concierge |
もっと上手に表現、作曲家の思いに近づけるには?
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私はピアノを弾くとき、この作曲家はどうゆう思いでこの曲を作ったのか、どうゆう思いをこめたのか、何を表した曲なのか
などを考えて じゃあ私はこうゆう風に表現しよう こうゆう風に弾こうと考えてその曲やその曲を作った作曲家のことをよく理解してから弾いてるんですが…
つまりピアノを弾くときの心構えとかもっと上手に表現できるように、作曲家の思いに近づけるように弾くにはどうすればいいですか?
音楽の起源は、何か物を叩くという動作から打楽器が生まれたとか、何か言葉を伝える時に自然に音の高さがついてメロディーになって歌が生まれたとか、
色々と説があるようですが、定かではありません。
しかし、その音楽自体が楽しみであったり、自分以外の人と音楽を共有する喜びがあることは、昔も今も変わりありません。
ピアノを弾く時に大切な事として、以下のことが挙げられます。
・ その曲がどのような曲なのか理解すること
・ その曲をどのような音楽にしたいのか決めること
私自身も生徒さんに、「この曲はどんな曲?」とよく聞きますが、なかなか答えられないものですね。
子供の生徒さんには、「弾いている人が、(その曲について)わからなかったら、聴いている人はもっとわからないわよ」とお話をしています。
例えますと、「あいうえお」の50音を知っているだけの状態で、人前で1つの物語を朗読しているようなものです。
これでは、ピアノを弾くという行為をしているだけで、音楽を奏でているとは言い難いですね。
こうならないためにも、「その曲がどのような曲なのか理解すること」が重要だと思います。
では「どのように曲を理解するのか」ですが、大きく2つの側面に分けられます。
・ その曲の作られ方(構成・アナリーゼ・楽曲分析などといいます)という技術的な面
・ その曲に流れている情感の面
「曲の作られ方」(技術的な面)を理解する為には、楽典や和声学など専門的な音楽理論の知識が必要になります。
音楽をフレーズ(音楽のかたまり)に分けて、各フレーズの並びや同じフレーズが再び出てくる際のパターンなどから曲の構成を見たり、各作曲家の特徴的な和音の並びなどを分析したりします。
音楽を専門に勉強している方以外は、なかなか難しいかもしれませんが、例えば、楽譜を見ながらフレーズ(音楽のかたまり)を見つけて、フレーズを意識しながら弾くだけでも、随分演奏は変わってくるかと思います。
「曲に流れている情感」については、「作曲家がどのような思いで作品を生み出したのか」ということに繋がってきます。
これを理解するためには、その曲が作られた背景や作曲家自身を知ることが大切です。
例えば、「青いボール」でも、背景が水色なのか、黒なのか、赤なのかによって、印象が変わってくるのと同じように、シチュエーションによって主張するものが異なります。
その曲について調べ、作曲家の自伝を読んだり、同じ作曲家の作品を色々と聴くことで、その背景や思いを掴んでいきます。
そして、それら2つをまとめて、「こういう音楽にしよう」と決めるのです。これが「その曲をどのような音楽にしたいのか決めること」になります。
曲について理解を深めるために色々と調べますと、ご自身で感じることや思うことが次々と出てくるかと思います。それらをご自身で自分なりにまとめることが重要です。
そうしませんと、色々な物を詰め込み過ぎて、結局何だったのかわからなくなってしまいます。
ピアノを弾く時に、これらを踏まえて、自然に楽しく弾けたら素敵ですね。
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