|
|
con Vivace Piano Concierge |
-
どうしても、上手く弾けないところがあります。このような場合、どうしたらよいのでしょうか?
練習をしていて、どうしても上手く弾けないところがある場合、まずは、弾けない場所を可能な限り絞り込むことが重要です。
例えば、ある特定の段やフレーズが弾けない場合、具体的に、その段やフレーズのうち、どの小節が弾けないのか、また、ある小節が弾けない場合は、その小節の中の、何拍目が弾けないのか、可能な限り絞り込みましょう。
この問題箇所を可能な限り絞り込むことと、その絞り込んだ中で何が原因で弾けないのか、その具体的な原因を特定すること、そして、その絞り込んだ部分の集中的な部分練習が、問題を解決してくれる可能性が高いと思います。
例えば、絞り込んだ結果、「次の音の準備や移動が遅い」または「次の音へ移る距離が把握できていない」ことが原因である場合には、その部分を繰り返し練習することで、慣れてくるので弾けるようになると思います。
また、「右手と左手のタイミングが取れない」場合には、繰り返し練習すると共に、模範演奏の音などと聴き比べて、同じになっているか定期的に比較すると効果的です。
たまに、「楽譜に書かれている指番号が自分の手に合わない」ため、その部分が弾けないことに悩んでおられる方もいますが、もし、ご自身の手の大きさの関係で、どうしても指が届かないことが原因でしたら、その部分には執着しないで、つなげて弾くことを素直にあきらめることも1つのコツです。無理やりつなげて弾いても、次の音がぎこちなくなることが多いので、その部分には執着しないで、若干音は途切れても、手をずらして(移動させて)弾く練習に切り替えた方がよいと思います。
ただ、初心者や初級者向けの楽譜ですと、あまり、このような無理な指の使い方をする楽譜は少ないので、中級者向けなど少し難しい楽譜を使用されているわけではない場合、その音よりも前の音符の指番号を見落としているか、指番号を守っていない可能性があります。少し前の音に戻って、楽譜に書いてある通り正しい指で弾くことができているか、1つ1つ確認をされた方がよいでしょう。
楽譜に書かれている通りの指番号で弾いてもご自身の手では指が届かない場合、その音の前後を含めて指番号を自分に合うようにつけ直すことで、つなげて弾けるようになる可能性もありますが、初級者の方には少し難しい作業かもしれませんし、必ずしも無理なく弾ける指の使い方が見つかるわけではありません。
また、16分音符とか、速い音符に手の動きが追い付かないために、弾くことができていない場合、部分練習を繰り返すことで、徐々に指が速く動くようにするのも1つの方法ですが、もう1つの方法として、曲全体のスピードを遅くすることで自分の指が動く限界に曲を合わせるやり方も考えられます。
原因の特定と、それに合った部分練習を行い、その部分が弾けるようになりましたら、今度は、少しずつ範囲を広げて、その段やフレーズが弾けるように練習します。
| |
|
|
|
|
Copyright (c) 2007-2023, con Vivace. All rights reserved. |
|