トップページ 独学でピアノレッスン 後悔しないピアノ選び 子供のためのピアノ教育 お問い合わせ
con Vivace Piano Concierge

ピアノの楽譜の読み方は、どういう風に教えるの?

  • ピアノの楽譜の読み方って、どういう風に教えたらいいですか?

自分の子供にピアノを教える場合、気をつける点のページからご質問をいただきましたので、それを前提に回答いたします。

音楽教室では、通常、楽譜の読み方だけを別に教える方法よりも、ピアノを弾きながら楽譜の読み方も並行して、徐々に教えていく方法を取ることが多いかと思います。私も、そのようにしています。

お子様の場合、楽譜に慣れてもらうために、リズムと音を分けて教える方法を取るときもあります。
特に、幼児用のピアノ教材には、音やリズムを分けて練習するためのワーク(音楽のドリルのようなもの)が、楽譜と並行して出版されているものもあります。 ピアノの楽譜には、いろいろな情報が書かれていますので、このようなものを使った方が、ポイントを絞って見ることが出来るためです。

この場合、リズムだけが書かれているワークを使用して、始めに曲の拍子(4分の4拍子など)を数えながら、リズムを手で叩いていきます。音(ド、レ、ミ..)を無視し、リズムだけを手で叩くことで、 拍子の感覚とそれぞれの音符の長さの違いをマスターしていきます。

次に、同じ曲のワークではなく実際の楽譜を見て、同じようにリズム打ちをします。これにより、確かに同じ曲であることが認識でき、またいろいろなことが書かれている楽譜のどこを意識して見るべきなのかが把握できるようになります。

その次は、音だけを見て、ド、レ、ミ というように音を読んでいきます。この時は、音を読むことだけが目的なので、各音符の長さは気にしなくて構いません。

正しい音が読めましたら、先ほどのリズム打ちと音を合体させます。音符の長さに気を付けながら、音を読んでいきます。例えば、2拍伸ばす音符は2拍きちんと伸ばしてド、レ、ミで読んでいきます。 この時、音程をつけて歌えたら、より良いですね。

そして、ようやくピアノを弾いていきます。この時、一番始めの音を何番の指から弾くのか、楽譜から指番号を見つけます
そして、これまで楽譜を読んだ通りに(歌った通りに)弾いていきます。正しいリズムで正しい音を弾くことができているか確認すると共に、指番号もチェックし、 違うところではすぐに演奏を止めて「今、この音を○番の指で弾いているけれど、楽譜には何て書いてあるかな?」と見つけさせます。このようにして、楽譜の指番号を見て、正しい指番号で弾けるようにしていきます。

ここまで出来ましたら、今度は楽譜に書かれている速さ(メトロノーム記号やアンダンテ/アレグロなどの楽語)や強弱(フォルテや、クレッシェンド、デクレッションドなど)を見つけて、気を付けながら弾いていきます。

そして最後に、スラーやスタッカートなどの記号、および、その曲のお子様なりの解釈などから曲の表情を付けていきます。

上記のやり方は一例に過ぎませんが、楽譜にはこれ以外にも、ペダルの記号や、ダ・カーポ/1カッコなどの演奏順に関する記号など、多くの情報が書かれており、その全てが演奏には大切なものですが、 最初からその全てを見て弾こうとすると、とても大変になってしまいます。そのため、1つずつ順番に、しかし確実に積み重ねて、楽譜をどういう順番で見ていけばよいのか、お子様に理解させることが、 ピアノの楽譜が読めるようになる早道ではないかと思います。



ピアノ・コンシェルジェ

サイト内検索
コン・ヴィヴァーチェのサイト内を検索できます。

広告

広告

サイトマップ


Copyright (c) 2007-2023, con Vivace. All rights reserved.