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ペダルを踏むタイミング
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ペダルを踏むタイミングが楽譜に書いてなくてどこで踏むのかわかりません
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ペダルを踏むタイミングが楽譜に書いてなくてどこでペダルを使っていいかわかりません。ペダルの上手な使い方を教えて下さい
ペダルを踏むタイミングについては、曲によってかなり変わってしまいますので、一言でお話するのは大変難しいです。
一番始めにやっていただきたいことは、今お弾きになっている曲で、違う出版社の楽譜を見てみるということです。
クラシック音楽の楽譜は、原典版と校訂版の大きく2種類に分かれます。
原典版は、作曲者が書いた作品を忠実に再現してある楽譜のことです。
校訂版は、作曲者が書いた作品に、その道の研究者や出版社・ピアニストなどが手を加えている楽譜のことです。
原典版の方が断然よさそうに見えるのですが、強弱記号や指番号、ペダルなどが書かれていない場合があるので、どちらかというとピアノ上級者や、ピアノを専門に勉強している音大生、ピアニストが使うものです。
その点、校訂版は強弱記号や指番号、ペダル、速度記号などが書かれていたり、場合によっては、その曲のポイントや予備練習が書かれていたりします。
このように、使っている楽譜以外のものを見ることで、何かヒントが見つかるかもしれません。
また、クラシック音楽に限定してお話をするならば、ペダルを踏むタイミングについて、いくつかポイントがあります。
・バッハに代表される、バロック期の曲
・16分音符などの細かい音符(短い音符)がたくさん出てくる曲
・テンポの速い曲
の場合には、まずはペダルを使わないで弾いてみます。
そして、曲が盛り上がってくると同時に、少しづつペダルを踏みます。
1拍目に踏んで、1拍目の裏でペダルを上げます(切ります)。同じように2拍目や3拍目、4拍目も行います。
その曲が一番盛り上がる部分では、もう少しペダルを長くして、1拍まるまる踏んでみます(2拍目の直前まで踏みっぱなし)。
曲の盛り上がりと同時に、ペダルの踏んでいる時間を長くしていくのです。
反対に、
・ショパンに代表されるロマン派、ドビュッシーに代表される近・現在の曲
・4分音符以上の長い音符がたくさん出てくる曲
・テンポがあまり速くない、ゆったりとした曲
については、まずは、1拍づつペダルを踏んでみます。そして音が濁っていないか、ご自身の音をよく聴いてみます。
そこで音の濁りが気になる部分があったら、ペダルを踏み変えて微調整をします。
ただし、音楽は流れていくものなので、ものすごくシビアにならなくても大丈夫です。
また、メロディーが聴き取りにくい場合も、ペダルを踏み変えましょう。
これらを考慮しながら、ペダルを入れてチャレンジしてみて下さい。
ただ、これらの方法は、自分の出している音を客観的に捉えて判断する耳と技術が必要になりますので、一般的には上級者向けかもしれません。
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