入試でバイエル65番程度以上という課題がでています
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入試でバイエル65番程度以上の曲という課題がでています。
バイエルの65番とは何ですか?
バイエルは、日本で、ピアノを始める際によく利用されてきた教材です。
標準バイエルピアノ教則本 (全音楽譜出版社)
バイエルにつきましては、以下のようなページに書いておりますので、そちらをご覧ください。
バイエルのピアノのレベルとは?
バイエル、ブルグミュラー、ソナチネ、ソナタのレベルとは?
ピアノ教育の現状
バイエルには、106番までの曲が収められていますが、70-80番代でかなり難易度も上がってきます。
以下のサイトで、このバイエルの各番号の曲が聴けるようですので、一度聴いてみてください。
バイエルの曲の音 (外部サイト)
大学入試などで、「バイエル65番程度以上」の任意の曲を演奏する課題が出るところもあるようです。65番の曲自体は、それ程難しくはありませんので、ピアノの習熟度としては、まだ初級です。しかし、「65番程度以上」と指定されている実技試験で、バイエルの65番の曲自体を演奏するのは、適切ではないかもしれません。
ピアノの演奏で、点数がつけられ合否が決まるわけですから、技術力が高いことをアピールしなければならないからです。
具体的に、その入試の詳細や過去の状況を知りませんので確かなことは言えませんが、例えば、バイエルの中から曲を選ぶにしても、「65番以上」と指定されたら、その中で一番易しい65番の曲を弾くのではなく、明らかに自分の技術をアピールできる90番以降の曲で臨んだ方が得策のように思われます。また、90番以降でも、99番のような、ゆっくりしたテンポの曲や、103番のような単調な作りの曲は避けた方がよいかと思います。
一般的にテンポが速く指を速く動かすような曲で、いろいろと音楽が変化していく曲を弾いた方が、技術力が高いと評価されるからです。
しかし、もしこれまでにピアノをまったく習ったことがない場合、このレベルの曲が弾けるようになるのに、ある程度時間がかかります。特に、来年1月の入試に向けて、7月の今からピアノを始めるのではあれば、すぐにピアノ教室に通われた方がよいと思います。
独学でも不可能ではないかもしれませんが、そもそも音やリズムの間違いを指摘してくれる人がいないことになりますし、短期間の間にバイエル後半の曲が弾けるようになるのは、かなり厳しいと思われます。
定期的に演奏をチェックして、長所を伸ばしながら短所を減らしていき、一定期間で上達するための練習方法を教えてくれる先生に習った方が近道だと思います。
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