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バイエル、ブルグミュラー、ソナチネ、ソナタのレベルとは? | |
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初級、中級、上級などピアノの習熟度の基準は何ですか?
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バイエル、ブルグミュラー、ソナチネ、ソナタアルバムのレベルとは?
日本では、「バイエル」「ブルグミュラー 25の練習曲」「ソナチネアルバム」「ソナタアルバム」という以前から使われてきたピアノ教材が、ピアノの習熟度やピアノの曲の難易度を示す一種の基準としても使われております。ピアノを実際に習っていない方でも、これらの言葉を聞いたことがある方が多いのではないでしょうか。
現在では、ピアノを習う際に、必ずしも、これらの教材が使われるわけではありませんが、ピアノの習熟度や難易度を示す基準として他に変わる有効なものがないため、日本では一般的にこれらの言葉が使われています。
ただ、それぞれの教材の中にも多くの曲が収録されており、難易度には、かなりの幅があります。また、例えば、バイエルの全ての曲より、ブルグミュラーの曲の方が難しいとは言えません。バイエルの後半の曲は、ブルグミュラーの前半の曲より、難しいものがあります。さらには、何をもって、その曲を弾けたとするのか、その基準もありません。ピアノの先生でも、ある曲を先生の指マネでも、間違えなく弾けたことをゴールと判断する方もいれば、「スタート」と見る方もいます。
そのため、この「バイエル」「ブルグミュラー 25の練習曲」「ソナチネアルバム」「ソナタアルバム」という基準も、かなり曖昧なものです。これに、初級、中級、上級というレベルを当てはめるのも、また無理があるのですが、便宜的に、コン・ヴィヴァーチェのページでは、「バイエル」を初心者および初級者、「ブルグミュラー 25の練習曲」と「ソナチネアルバム」を中級者、「ソナタアルバム」以上を、上級者としています。
また、ある曲のレベルを、「バイエルの後半程度」とか「ソナチネの前半程度」などと判断する判断基準は、更に曖昧です。それぞれの教材の難易度に幅があることや、その曲の何をもって、そのレベルとするのかも、人によって判断が分かれてしまいます。
さらに、1つの曲は、必ずしも同じ1つの楽譜を示しているとは限りません。最初からピアノの曲の場合には、その曲の原曲がありますので、それが基準となりますが、初心者が弾きやすいようにアレンジ(編曲)した曲も、同じ名前で呼ばれます。また、元がピアノの曲ではない場合、それをピアノで弾けるようにアレンジした楽譜が元々複数あることもよくあります。
1つ例をあげると、ベートーヴェンの「エリーゼのために」という曲は、ピアノを始めた大人の方の多くが目標とする曲ですが、この「エリーゼのために」を初級と判断する方もいれば、「中級」と判断する方もいます。また、「エリーゼのために」はピアノの曲で、原曲が存在するのですが、有名な曲ですので、初心者が弾きやすいようにアレンジした楽譜も多く存在します。例えば、お子様が使用する「ぴあのどりーむ」という教材にも、「エリーゼのために」が登場します。弾きやすいようにアレンジしたもので、「エリーゼのために」で一番難しい真ん中の部分が含まれていません。ただ、多くの方が知っている、出だしの部分のメロディーは弾きます。このアレンジした曲をもって、「エリーゼのために」が弾けたと判断するならば、「エリーゼのために」は、初級者の中でも中くらいのレベルの曲になります。
私は、大人の方が「エリーゼのために」を弾く場合、是非、原曲を弾いていただきたいと考えておりますが、原曲を弾きこなすには、16分音符や32分音符の弾き方、ペダルの使い方などの克服が必要となりますので、コン・ヴィヴァーチェのページでは、「エリーゼのために」を、「ソナチネアルバムの前半程度」のレベルと位置づけ、中級者向けの曲としています。
ご参考のために、「エリーゼのために」の原曲は、以下のような曲です。
ベートーヴェン作曲「エリーゼのために」
(WMA形式です。Windows Media Player で再生できます)
「バイエル」「ブルグミュラー 25の練習曲」「ソナチネアルバム」「ソナタアルバム」、それぞれにつきまして、特徴や難易度について音を入れて説明しておりますので、以下のページも是非ご覧ください。
バイエルのレベルとは?
ブルグミュラー25の練習曲のレベルとは?
ソナチネアルバムのレベルとは?
ソナタアルバムのレベルとは?
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