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教育大学の音楽科に入るにはピアノはどのように進めたらいい?

  • 中1の娘 今、ソナチネを5曲くらい終わったところです。
    音楽の先生になりたいといってます。教育大学の音楽科にはいるにはピアノはどのようにすすめていったらいいですか?

音楽の先生と言っても、小学校、中学・高校かによって違ってきますので、お答えするのが難しいのですが、一例としてお話させていただきます。

音大だけでなく、教育大学の音楽科に入るにも、入学試験がありピアノの実技テストがあります。 実技の課題曲がある程度 楽に弾けるレベルに達していないと、合格は難しいと思います。

例えば、よくソナタが課題曲に指定されることが多いのですが、課題曲で初めてソナタを弾くというレベルでは残念ながら合格は難しいでしょう。 課題曲が発表になる前に、ソナタを何曲も弾いて勉強していなければなりません。 そう考えますと、高校1年生のうちにはソナタ・アルバムのレベルに達していることが重要になります。

教育学部のある大学には、音楽を専攻出来るところがたくさんありますが、各学校によってピアノの実技はさまざまです。 自由に曲を選べる任意の曲だけの学校もあれば、古典派のソナタが出されたり、練習曲が出されたり、バッハのインヴェンションや シンフォニア、平均律クラヴィーア曲集が出されたり、ショパンのポロネーズや、ブラームスのラプソディー、近・現代の曲が課題曲として出される学校もあります。

古典派のソナタと言っても、その中で自由にというところもあれば、ハイドン・モーツァルト・ベートーヴェンのソナタの中からという指定がある学校もあります。 また、1楽章のみの学校もあれば、1楽章または終楽章という指定だったり、全楽章の中で当日指定という学校もあります。

音大ですと、バッハの平均律クラヴィーア曲集、ベートーヴェンのソナタ第1楽章、ショパンのエチュード(練習曲集)というように、 課題曲がかなり似ていることが多いのですが、教育学部の大学の場合、学校によってかなりの差があります。

それらを踏まえて、大まかには、以下を目標に進められると良いかと思います。

シンフォニアが弾けること (平均律が弾けるとなお良い)
モーツァルト、ベートーヴェンのソナタが弾けること

なお、早めにある程度志望する学校を絞っておく事が大切と思います。 その学校が過去に出題したピアノ実技の曲を調べて、なるべく早く、そのレベルに達するように練習を積まれるとよいでしょう。

そして忘れてはならないのが、ピアノ実技だけではなく、その他の音楽関係の試験対策もしておくことです。 これも学校によって実に様々ですが、楽典、声楽、聴音、新曲視唱は割と多くの学校で試験科目になっています。 声楽については、オペラのアリアやイタリア歌曲集、日本歌曲がよく出されるようですが、その他にもコールユーブンゲンやコンコーネ50番、自由曲のみということもあります。

音大でなくても、音大並みに音楽関係の試験科目がありますので、早い段階でソルフェージュのレッスンを受けることも必須だと思います。 もちろん、センター試験を採用している学校が多いので、学科のお勉強が大切なのは言うまでもありません。

最後に、「音楽の先生になりたい」とのことですが、「音楽系の大学に入って音楽教員になりたいのですが」のページもお読みください。

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