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お子様のピアノ教育は親御さん次第
「
子供のためのピアノ教育
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解説書:「子供のためのピアノ教育」
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「子供のためのピアノ教育」(はじめに)
ピアノのレベルと教育投資
受験勉強とピアノのレッスン
豊かな人生を送るために
解説書の目次
解説書:「子供のためのピアノ教育」
ピアノのレベルと教育投資
少子化と言われて久しいですが、現在でも音楽教室のメインは「お子様」です。 音楽教室の中でも、ピアノは一番多く教えられている楽器ではないでしょうか。大手の音楽教室では、5月から新学期が始まり、毎年多くのお子様がピアノを習うために入会されます。
私が子供の頃も、女の子の多くはピアノを習っていました。ピアノが弾けることは一種のステータスで、ピアノが弾ける女の子を持つことは、親の憧れでもあったのかもしれません。 しかし、大人になってから小学生時代の友達に会ってみますと、今でもピアノを弾いている人は皆無に等しく、今でも楽譜を読んでピアノが弾けるという人もとても少ないのです。
元々お子様をプロの音楽家にさせることを目指してピアノを習わせていた方はほんの一握りで、ほとんどの方は、お子様の教養のためにピアノを習わせていたのだと思います。 しかし、
子供の頃ピアノを習っていた方の多くは、その時に学んだ知識や技術を忘れてしまい、大人になったときにはピアノを思うように弾くことができず、楽譜を読むこともできないのです
。
ピアノ講師の立場からすれば、一時的な教養であっても、毎月レッスンの月謝を払っていただけることは有難いことではあります。 また、「とにかく、いろいろな習い事をやらせてみたい」「将来の選択肢を少しでも増やしてあげたい」という親御さんの気持ちもよくわかります。
しかし、それと同時に、ピアノが子供の頃の一時的な教養で終わってしまい、その後の長い人生の中で音楽を演奏する楽しさや満足感、心の安らぎを多くの方が実感できていないことを、とても残念に感じています。 そして、ピアノが子供の頃の一時的な教養で終わる原因は、お子様本人の意思を除けば、音楽教室やピアノ講師の努力不足と共に、
お子様のピアノ教育に対しての親御さんの理解不足や情報不足
にあると思えてならないのです。
これまでのピアノ講師の経験から感じられることは、
小さい頃からピアノを始めても、ある程度のレベルの曲が弾けるようになるまで続けないと、ピアノの演奏技術という点では、 それまでの投資が限りなくゼロになってしまう
ということです。 もちろん、個人差もありますが、例えば大人になって子育てが一段落した後、ピアノ教室に再度通い始める方のほとんどは、お子様の頃、この「ある程度のレベル」まで進まれている方ばかりなのです。
ピアノを習うことで、演奏技術だけではなく、多くの知識や経験、そして芸術を理解する心や地道に努力する習慣などを身に付けることができますので、投資が全て無駄になることはないのでしょう。 しかし、音楽の演奏が趣味として定着するまでには、ある程度の期間の継続した努力が必要となるのです。
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