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変がつく長は普通のとどう違うのですか?


このご質問は、シャープやフラットの臨時記号の読み方は?のページから頂きました。

何長か何短調かをわかるにはどうすればいいのですか?のページで書きましたが、変ロ長調や変ホ短調など、調号にフラットが付く調に、「変」が付くことがあります。 逆に、調号にシャープが付く調では、嬰ヘ短調(えいヘ短調)や嬰ハ短調など、「嬰(えい)」が付くことがあります。 もともと日本語で、フラット(♭)は変記号、シャープ(♯)は嬰記号と呼ばれますので、「変」や「嬰」は、それぞれ「フラット」「シャープ」を意味しています。

また、現在日本では一般に音名を「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」で呼びますが、これはイタリア語なのです。 元々、西洋音楽はイタリアで発展しましたので、楽語と呼ばれる楽譜に書かれる言葉の多くもイタリア語です。例えば、「Allegro (アレグロ)」や「Andante (アンダンテ)」などはイタリア語です。

ただ、日本では「イロハ」を使った独自の音名もあります。この場合、「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」は、「ハ・ニ・ホ・ヘ・ト・イ・ロ 」となります。例えば、「ドの音」は、「ハの音」です。

そして、ドの音(ハの音)から始まる「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」の音階から出来ている調を「ハ長調」と呼びます。 シャープの調号が1つ付く「ト長調」は、ソの音(トの音)から始まる「ソ・ラ・シ・ド・レ・ミ・#ファ」の音階から作られています。
フラットの調号が2つ付く長調は、「変ロ長調」と言いますが、変ロ長調は、シの音(ロの音)から始まる「♭シ・ド・レ・♭ミ・ファ・ソ・ラ」の音階から出来ています。 変ロ長調では、「シ」と「ミ」にフラットの調号が付きますので、音階が始まるシの音(ロの音)にフラットが付くことになります。 そのため、正しくはシの音から始まるのではなく、シのフラット(♭シ)から始まる音階ということになります。 これは、日本独自の表記では「変ロ」となりますので、このシのフラットから音階が始まる調を、変ロ長調と言います。

嬰ヘ短調では、ファ・ド・ソにシャープの調号が付きます。そして嬰ヘ短調では、ファの音(ヘの音)から音階が始まりますが、ファにはシャープが付くため、ヘ短調ではなく「嬰へ短調」と呼びます。

このように、長調や短調の前に付く「イロハ」は、その音から音階が始まることを意味しており、その音階が始まる音にフラットが付いている場合には「変」を、シャープが付いている場合は「嬰」を付けて呼んでいます。

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