年中4歳の娘。リトミックを取り入れたピアノ教室のほうがいいのでしょうか?
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年中4歳の娘が半年前から個人のピアノ教室に通っています。
レッスン内容は発表会の曲の練習&テキストを使った右手や左手を徐々に使っていく練習。音符の読み書き。などを少しずつ、週に1度やっています。
4、5歳は耳が良くなる時期だからと聞いていたのではじめたのですがリトミックを取り入れたピアノ教室のほうがいいのでしょうか?
大手の教室などは歌などを良く取り入れたグループレッスンでした。
春に発表会があるのですが、発表会の練習よりもリトミックのようなほうが子供にいいのかな?と素人考えで・・・。
アドバイスお願いします。
リトミックも通常のピアノレッスンも、同じ音楽教育ですがスタイルと目的が異なります。
リトミックは、音楽と体の動きを合わせて、感覚を体感的に身に着けていく情操教育が主な目的となります。
ピアノのレッスンは、ピアノを弾く技術を主に教育していくわけですが、特に幼児の場合は集中力などのこともあり、
レッスンの間ずっとピアノを弾くのではなく、音符を書いたり、歌を歌ったり、リズムを叩いたりすることも多いかと思います。
レッスンの内容やポリシーは、お教室や先生によっても異なりますが、まずは、お子様の音楽教育の目的と目標について、一度調べたり、ご家族で話し合われるとよいかもしれません。
例えば、確かに7才まで(特に3才から5才)は聴覚が発達する時期ですが、「耳が良くなる」ことについて、どこまでを期待されているかによってレッスンの内容が変わってきます。
「絶対音感を身に付ける」ことが目的なのであれば、ピアノを弾いたり、歌ったりするレッスンと共に、ソルフェージュ(楽譜を読むことを中心とした基礎訓練)を組み合わせることが多いと思います。
ただ、大手音楽教室のグループレッスンでも、「絶対音感」は目標に掲げていませんし、絶対音感を謳い文句にしている個人のピアノ教室も少ないと思います。
その理由の1つは、特別な訓練をしなくても、日々のレッスンの中である程度の音感は付くからなのでしょう。
同様に、「発表会」についても、お子様の音楽教育をどのように考えるかによって答えが変わってきます。
発表会では、多くの方が見ている会場で、1人で舞台に上がり、スポットライトを浴びて1人で演奏をします(幼稚園生の場合は、先生と連弾することも多いかもしれません)。
その日のために長い間練習してきた成果を、大勢の方の前で披露するわけですが、その過程にあるのは「音楽が好き」「ピアノが楽しい」といった楽しいだけの音楽ではありません。
決められて期日までに成果をまとめ、当日の緊張をコントロールして、それを乗り越えたときの達成感に浸る成功体験は、別の音楽の楽しみ方を教えてくれます。
逆に、そのような経験を音楽教育に求めていないご家庭もあるかもしれません。
いずれにしましても、リトミックを取り入れたピアノレッスンがどのようなものなのか、実際に調べてみたり、可能であればお教室に連絡して見学させてもらうとよいでしょう。
お子様のピアノ教育については、解説書も販売しておりますので、よろしければご覧ください。
解説書:子供のためのピアノ教育 (お子様のピアノ教育は親御さん次第。意味のあるピアノ教育にするためのコツ)
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[ ご返信を頂きましたので掲載いたします ]
「年中4歳の娘。リトミックを取り入れたピアノ教室のほうがいいのでしょうか?」を以前に質問したものです。
素敵なアドバイスをありがとうございました。
先生に「絶対音感は小さいうちからピアノをしているとなりますか?」と質問してみました。「発表会が終わったらソルフェージュをすこし多めに取り入れたレッスンにしてみましょうか。絶対音感は確実にとれるわけではありませんが、続けていれば小学校高学年のころには聞き分けることができますよ」とおっしゃってくださいました。
素敵な先生で嬉しく思っています。
質問フォームからお礼のメッセージを送らせていただきました。
本当にありがとうございました!
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