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お子様の勘の違いとレッスンの進度をどう考えるか

  • ピアノ講師です。子供のためのピアノ教育 を熟読し私が日々思いめぐらしていることが活字として書かれていて納得いくことばかりです。

    多くの子どもを見てきて、教則本が先に進んでいるからといってその子が上(表現が単純ですみません)とは限りませんし、本来その子持自身が持っている能力というか、勘というものも差があると思います。

    そこで質問なのですが、4歳の時からピアノを始めた男の子が一年経ち、今5歳になりました。そのお母様が同じ幼稚園の女の子を紹介して下さいましたが、その女の子が結構勘も良く、その男の子の進度を追い越してしまいました。
    お母様同士も友達ですし、男の子のお母様としてはうちの子が一年も早く始めたのにという思いもあると思います。

    私としては、その男の子が練習を余りしないタイプでしたら その事を理由に挙げたいところですが、明らかに勘が悪いのです。ここでは詳細はかきませんが・・・  教師として、元々の生まれ持った勘やIQが違うということを言うのは失格だと思い悩んでおりますが、この差というのは絶対にあります。

    私はレッスン態度など悪くない限り、レッスン生を受けるのをお断りしたくはありません。その子なりに出来ることを一生懸命に教えていきたいと思っています。 あのてこのて、手取り足取りいかなる手段を使っても分かりの悪いというか、勘にこないというか、明らかにピアノに向いていないんじゃないかって子っています。

    ここの部分もあわせてアドバイス頂ければ幸いです。

確かに、このような問題は比較的頻繁に発生します。 お子様のピアノ発表会などでも、弾く順番を決めるときや、それを生徒さんや親御さんにお話しするときには、本当に悩みますよね。

親御さんとしては、1年分余分にお月謝を払っているのに、なぜうちの子の方が遅れているの? ということになりますが、この年頃の1年の差を説明することは難しく、1年の差が非常に大きかったということもあれば、1年の差がほとんど感じられないこともあります。

また、「子供のためのピアノ教育」の解説書にも書いていますが、ピアノなど楽器の習い事では、練習の場が「家庭」になりますので、教材の進み具合や、お子様がピアノが上手になりたいと思うモチベーション(やる気)の高さは、 ご家庭の環境に強く依存することにもなります。

更には、「男の子の脳、女の子の脳」という本などにも書かれていますが、男の子と女の子では、脳の発達する仕組みが異なりますので、同じ年齢の女の子と比べると、男の子の方が不利に見える部分もあるのかもしれません。

男の子の脳、女の子の脳―こんなにちがう見え方、聞こえ方、学び方

レナード サックス
草思社

しかし、同じ年齢の男の子や女の子どうしで比べてみても、勘の良い子と、そうでない子がいることも事実です。 その原因の究明には、より詳細な調査が必要になるのかもしれませんが、ただ、ピアノ教育の中でそこまで深く掘り下げる必要はないのでしょう。

例えば、生徒さんがピアノや音楽に興味を無くして、モチベーションが下がっていることで教材が進んでいないのでしたら、それこそ「いかなる手段を使っても」、生徒さんが音楽の楽しさを理解できるように努力をするべきだと思います。 しかし、ご本人が一生懸命頑張っていて、進み方は遅くても、着実に進歩しているのであれば、それがその生徒さんの音楽の楽しみ方と考えることもできます。(親御さんが、それに納得するかどうかは別ですが)

お子様をプロのピアニストにすることが目的なのであれば別ですが、そうでない場合、受験のように同じ年代で区切って、その理解力を試す必要はないのかもしれません。 なぜなら、そのお子様にとって最終的に重要なことは、ある時点での教材の進み具体ではなく、音楽が一生の趣味として定着するかどうかだからです。

例えば、非常に勘が良く、教材の進みが速い女の子だとしても、本人が途中で飽きてしまったり、親御さんが受験を気にして、途中でピアノをやめさせて塾に通わせる決断をした場合、その子が大人になったときには、 「子供の頃、ピアノを習っていた」という記憶はあっても、趣味としてピアノを弾き続けることは、おそらくないと思います。子供の頃に学んだ、多くの知識や技術も忘れてしまうでしょう。

逆に、子供の頃、教材の進みは遅くても、本人が音楽に興味を持ち続けピアノを長く続けられた場合、大人になっても楽器の演奏を趣味として続けると思いますし、場合によってはピアニストではなくとも音楽関係の仕事に就くかもしれません。

この場合、後者の方が実を結んだと言えるのではないでしょうか。

学校の授業や受験と違って、人生の時間軸はもっとあいまいですので、習得が速い人だけが救われるわけではなく、むしろ、そのものに情熱を持ち続けられた人が救われるように思います。 正に、「好きこそ、ものの上手なれ」ですね。

そのように考えた場合、その時点での教材の進み具合ばかりを気にするのではなく、生徒さんの音楽へのモチベーションが失われないように、根気強くピアノを教えることが、ピアノ講師の使命なのかもしれません。

ただ、それと同時に、どうやったら より効率よく教材を進めることができるのか、生徒さんを観察しながら、試行錯誤を続けることも必要になると思います。

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