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con Vivace Piano Concierge |
生徒さんのお母様の熱心さにどう接すれば良いのか悩んでます
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はじめまして。生徒さん(小4男の子月2回レッスン)のお母様(ご自分でも弾けるそうです)の熱心さにどう接すれば良いのか悩んでます。
転勤族の方で、私は小2から見ていますがピアノ歴は年少?からの私で3人目の様です。
最初はそれ程でもなかったのですが、小3の後半位から発表会の為に選曲しても次のレッスン時に
『ウチの子のイメージではないから』とお母様が選曲し直し練習もさせてきてしまったり、
レッスンの曲も次の曲でなく家でお母様が選んだのを『次はこれで』と決め練習し始めてきたり、
『弾かせてみたら弾けそうだから』といきなりソナチネ(次はブルグミュラーかギロックを予定していました)を持ってきたり。
生徒自身は、ママの言う通りと何も言いません。レッスンで私が駄目だしをして合格させないと、お母様はショックを顔に出して帰って行かれますので、
なかなか私も思うように教える事が出来ません。
発表会でも頑張ったねと言ってますが、その曲をどう弾いたかでなく何歳で何を弾いたかに比重がおかれてるので曲想をつけ仕上げるのでなく、とりあえず楽譜の最後まで弾く。という状態です。
一度お母様にお話しようとしましたが、揉めそうになってしまい黙ってしまいました。
来年転勤の様なので、次の先生が見た時に難しい曲なのに基礎が全く出来てないとびっくりされそうでどうしたら良いのかわかりません。
長くなってしまい申し訳ありませんがよろしくご回答をお願い致します。
生徒さんの親御さんがピアノを弾けるというケースは、割とよくあるケースです。
ご質問を読む限りでは、お母様自身がかなりピアノが弾ける方なのかと思われます。
私も同じような環境の生徒さんのレッスンをしたことがあり、親御さんが音楽大学を卒業されていたり、音楽業界の方だったこともあります。
親御さんが音楽について詳しいと、お子様に賭ける思いもより強くなるのかもしれませんね。
生徒さんに上達してほしいという思いは共通しているわけですから、まずは、そのような考えや、やり方があるということを受け止めてみましょう。
どんなやり方、進め方にもメリットおよびデメリットがあるはずなので、すべてを否定的に見ないようにしてみましょう。
何か、今後につながるヒントがあるかもしれません。
親御さんとお話される場合には、特に「そうですね」と受け止めることが重要です。
そして、レッスンの曲を次々に決めて練習されているそうですが、個々の曲ごとに学ぶポイントがありますよね。それを明確にして、
「***の点は綺麗に弾けていますが、○○○の点はもう少し安定感が出てくるといいですね。
この曲では○○○の技術を習得することもポイントですので、次回もう一度チェックしてみましょう」とか、
「一応弾けているから丸にするけれど、2週間後に●●●の点が確実に身に着いているのか、1回だけ聴かせてね」という伝え方をしてみるのも良いかもしれません。
「出来ていない」「弾けていない」「ダメ」など、否定的な言葉で話してしまうと、この親御さんの様に、こちらが思っている以上にショックを受けたり、逆に攻撃的になってしまうこともあります。
逆の立場に立ってみますと、いくら習っているとはいえ限度もありますし、そう気分の良いものではありませんよね。
「今よりももっとすらすらと弾けるようになると、さらに音楽が綺麗に流れるわよ」のように、未来に目を向けた言葉遣いや、
「○○さんなら、あとちょっと練習をしたら、すぐ出来るようになるわよ」というモチベーションが上がる言葉を使われると効果的です。
「思うように教えられない」のは、なかなか大変ではありますが、私自身も「思うように教えられない」事はたくさんあります。
むしろ、そのようなことの方が多いかもしれません。
ピアノのレッスンは、単にレッスンをするだけではなく、生徒さんや親御さんとの人間関係が特に大切です。
親御さんの言葉や行動の奥にある気持ちを汲み取って、そこにどうやって、生徒さんに身に付けて欲しい事・知って欲しい事を組み込んでいくのかと考えていくことで、
解決策が見えてくるかと思います。
頑張ってくださいね。
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