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「エリーゼのために」を弾こう
楽語や記号
「エリーゼのために」の楽譜を理解するためには、いくつかの記号と、楽語の理解が必要になります。そして、それらの記号から、作曲者の気持ちを汲み取り、その曲への理解を深め、どのようにその曲を表現していくのか、ご自身なりの目標を考えることになります。
<強弱記号>
音楽の表情を豊かにするために、各所で音の強さを変えて弾いていきます。新しい曲に慣れてきましたら、楽譜に書かれている強弱記号を見ていくようにします。この記号は、主に作曲者が「この部分は強く弾いてほしい」「この部分では、少し弱く弾いてほしい」という気持ちを込めて書かれているものです。
特にクラシック音楽では、作曲者の気持ちを汲み取って表現していく事が大切ですが、強弱記号は、その大きな手がかりの一つになります。一つ一つの記号を理解して、見落とさずに演奏をするようにしましょう。
<楽語>
ピアノの楽譜に限らず、音楽の楽譜には、音符以外のさまざまな情報が書かれています。これを読み取って演奏につなげていくことで、その曲への理解が深まってきます。
楽語は、作曲者がその曲の特定の部分を、どのように演奏をして欲しいのかを言葉で書いたものです。主にイタリア語で書かれています。(そのため、読み方はローマ字読みです)。
「エリーゼのために」では、
rit,
(リット)、
a tempo
(ア テンポ)、
dolce
(ドルチェ)など楽語の中でも代表的なものが出てきていますので、この曲で慣れておきましょう。
<記号>
その他にも、楽譜にはさまざまな記号が書かれています。
「1カッコ」「2カッコ」「スラー」「テヌート」「スタッカート」「オクターブ記号」などです。それぞれの記号を正しく把握して演奏する事が大切です。「エリーゼのために」に出てくるこれらの記号は、これから先、色々な曲で出てくる基本的なものばかりです。
装飾音符
「装飾音符」は、文字通り飾りとしての音符で、主となる音符を華麗に飾るために付けられた音符です。
この装飾音符は、他の音符と比べて少し小さく書かれていたり、また記号で書かれているものもあります。あくまでも飾りですので、メインとなる音符が引き立つように、速く、そして少し弱く、また軽く弾いて、おしゃれな雰囲気を出していきます。1音だけの装飾音符もあれば4つの音を弾くものもあります。
たくさんの音を弾く場合には、あまり遅くならないように、また頑張りすぎてメインとなる音より強く弾いて目立ってしまわないように注意が必要です。また、記号で書かれているものは、正しい弾き方をおさえる事も大切です。
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