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ピアノを習うとは |
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たまに、「ピアノは、子供の頃から習っていないと弾けるようにならない」と思われている方がいますが、そんなことはありません。上記の[大人のピアノ教室について]のところでも書きましたが、70歳になってから始めても、十分弾けるようになりますし、楽しむことができます。
ただ、「年齢はまったく関係ないか?」と言われると、やはりある程度はあると思います。大人になってからピアノを始める場合、ピアノを弾くような指の動き、つまり、10本の指をばらばらに速く動かして強弱をつけて鍵盤をたたくような筋肉や運動神経の使い方をしないまま体ができていると思いますので、指の動きや柔軟性にある程度のハンデはあります。また、「練習しているところを聴かれると恥ずかしい」「素人なのに、プロのように気持ちを込めて弾くのは抵抗がある」といった精神面での障壁も、子供よりあるかもしれません。(この辺りは、大人になってから英会話の教室に通って英語が話せるようになっても、子供の頃から海外で生活をしていた帰国子女のように、発音も含めて完全なバイリンガルにはなりにくいことと似ていると思います。)
しかし、プロのピアニストにはなれないとしても、ピアノを趣味として、さまざまな曲を楽しみながら弾くことは十分できるようになります。
もう1つ、年齢的な制約として、絶対音感が挙げられることがあります。音楽大学の試験では、音楽を聴いて、それを楽譜にする「聴音」というテストがありますが、この聴音には、絶対音感が必要となります。絶対音感は、一般的に小学校低学年までに、必要な訓練を受けることで身につけることができます。しかし、この絶対音感も、ピアノを弾いて楽しむのに必ずしも必要ではありませんので、ご安心ください。
60代、70代の生徒さんにお話を聞いても、「ピアノを始めてよかった」と一様に言われます。
「バイオリンなどの弦楽器は、まともに音が出るようになるまでが大変。長い間、ギーコーギーコーと不快な音と格闘しないといけない。
サックスやクラリネットなどの管楽器は、年をとると肺活量の問題もでてくる。それに、手で持って演奏するにしては結構重い。
ピアノなら、誰が弾いても、とりあえず「ド」は「ド」の音が鳴るし、あとは指が動きさえすれば曲が弾ける。たとえ、足が悪くなって、車椅子になったとしても、ピアノなら弾いて楽しむことができる。」といったコメントや、「指を動かすので、ボケ防止にもいい。家族も勧めてくれる。」などの話も伺っています。
今回ご紹介する教材は、大人の方を対象としたものですが、60歳以上の方でも無理なく進められるように、指番号なども大きく印刷していますし、DVDの場合、テレビの画面サイズにも依存しますが、文字は可能な限り大きくしています。また、話し方も、あまり早口にならないように注意をいたしました。
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