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ピアノ曲・ワンポイント攻略法:ショパン「ノクターンOP9-2」

ショパン「ノクターンOP9-2」

ピアノの持つ優雅な雰囲気や音色を、最大限に引き出したショパンのピアノ曲は、ピアノを弾いている人なら、一度は弾いてみたいと憧れるのではないでしょうか。 この「ノクターンOP9-2」は、親しみやすくショパンらしい優美なメロディーと、楽譜が3ページという手軽な長さの曲なので、とても人気があります。

どんな曲にも、やはり綺麗に弾けるようになるためのポイントがあります。 そのポイントを踏まえて、効率の良い練習をしていきましょう。
(「ノクターンOP9-2」の楽譜については、こちらをご覧ください。)

「ノクターンOP9-2」を攻略するためのポイントは、以下の4つです。

1つ目は、最初の4小節です。
「ノクターンOP9-2」は、ショパンの曲の中では弾きやすい方ですが、しかし、決して簡単というわけではありません。多くの方は、この最初の4小節の左手部分で、まずは苦戦します。
この曲では、同じ音楽が、少しずつ形を変えながら4回も出てきます。そして、この最初の4小節が、その1つ目となります。これが、大元の音楽ですので、この部分をしっかりと掴むことが重要です。

「ノクターンOP9-2」最初の4小節


まずは、右手のメロディーの音を正確に弾けるようにします。暗譜(楽譜を見ないで弾くこと)で弾けるくらいまで、完成度を上げておきましょう。

左手は、音がかなり飛びますが、楽譜に書いてある指番号をしっかりと守ることが重要です。 基本的に5番で単音を弾き、次の和音は5番と2番で、その次の和音では4番と2番と1番で弾きます。この動きを1小節の中で4セットしていくことになります。 この際、最初の和音を5番と2番で弾きますが、この2番の指を軸にして、コンパスのようにぐるっと円を描くように、次の和音の1番の指を鍵盤にもっていきます。 手首を自由に柔らかく水平に動かしますと、弾きやすくなります。

また、この曲は8分の12拍子なので、始めは12まで数えても良いかもしれませんが、慌しい印象になりますので、最終的には、8分音符3つを1つの塊として、大きく4拍子に数えて弾いていきましょう。

2つ目は、4小節目、8小節目、16小節目、24小節目の部分です。
1つ目でお話しましたように、「ノクターンOP9-2」は、同じ音楽が少しずつ形を変えながら4回出てきます。このそれぞれの音楽の最後の小節が、4小節目、8小節目、16小節目、24小節目となります。この右手のメロディーは、後半に行くに従って段々と音数が増え、より華やかになっていきます。音数が増えるということは、1つずつの音符が短くなっていきますので、速く指を動かす事になります。

「ノクターンOP9-2」4小節目、8小節目

「ノクターンOP9-2」16小節目

「ノクターンOP9-2」24小節目


まずは、メロディーの音が正確に弾けるようになるまで、部分練習を繰り返しましょう。その後、両手で弾くときには、右手と左手と、どの音で合わせて弾くのか事前によく確認しておくことが重要です。
また、この4つの音楽で左手の伴奏は似ていますが、微妙に変わってきますので、その違いも楽譜上でよく見ておくようにしましょう。

3つ目は、12小節目、20小節目それぞれの後半部分です。

「ノクターンOP9-2」12小節目

「ノクターンOP9-2」20小節目


大きく数えた時の3, 4拍目(今まで通りに数えた場合、7から12拍目)は、臨時記号が次々と出てきますので、とても音が間違えやすいところです。(特に右手) ゆっくりと1つずつ正確に見て、弾くようにしましょう。

4つ目は、30小節目後半から32小節目の部分です。
この部分は、曲全体の中で一番盛り上がるところで、聴いていて「いいなあ、素敵だなあ」と思うところだと思います。

「ノクターンOP9-2」30小節目後半から32小節目


30小節目後半から31小節目前半まで、左手は段々と音が高くなっていき、それに対して右手は、オクターブで動いて段々と音が低くなっていきます。 徐々に両手が接近してくる動きになります。 このような動きは、今まであまりした事がない方も多いかと思いますので、部分練習をして、慣れておきましょう。
この際、31小節目の右手に「シ」にフラットが2つ続けて書かれているものは、ダブルフラットです。 この場合、「シ」のフラットのフラットなので、ラの鍵盤(白鍵盤)を弾くことになりますので気をつけましょう。

また、32小節目後半に、16分音符4つの塊(「ド」のフラット、「シ」のフラット、「ド」のナチュラル、「ラ」のナチュラル)がたくさん出てきます。
この数はくれぐれも正しい音数を弾くようにして下さい。 ここを、適当な数で弾いてしまう方が本当にとても多く、また、足りなかったり、多かったりしている事自体に気がつかないことも、とても多いからです。 16分音符4つの塊(「ド」のフラット、「シ」のフラット、「ド」のナチュラル、「ラ」のナチュラル)を12セット弾き、13セット目で音が変わってきます。

すらすらと弾けるようになりましたら、30小節目始めから段々と速くしていき、31小節目後半から段々とゆっくりにして、32小節目でゆっくりと弾きますと、とても盛り上がって情熱的な音楽になります。

ショパン「ノクターンOP9-2」の楽譜について:
「ノクターンOP9-2」の楽譜は、例えば以下のような楽譜集で購入することができます。

ショパンノクターン集  全音ピアノライブラリー ショパンノクターン集 全音ピアノライブラリー
ショパン

全音楽譜出版社

また、無料の楽譜は、こちらのページ (外部サイト)などから、入手できるようです。

「ノクターンOP9-2」が収録された音楽CDは、おすすめ音楽CDのページをご覧ください。

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目次
ブルグミュラー「乗馬」
バダジェフスカ「乙女の祈り」
ベートーヴェン「悲愴ソナタ」
ドビュッシー「月の光」
ショパン「幻想即興曲」
メンデルスゾーン「春の歌」
ショパン「子犬のワルツ」
ベートーヴェン
「ソナタ 月光 第一楽章」
ショパン「ノクターンOP9-2」
モーツアルト「トルコ行進曲」

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