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無料楽譜でピアノレッスン:「アビニョンの橋の上で」(Sur le Pont d'Avignon)
「アビニョンの橋の上で」
第9回目は、「Sur le Pont d'Avignon」という曲です。日本では、「アビニョンの橋の上で」という曲名で有名なフランス民謡です。
アビニョンはフランス南部、プロヴァンス地方のローヌ川に面した古都の地名で、ローヌ川に架けられた石造のサン・ベネゼ橋は、アヴィニョンの橋としてよく知られています。
神のお告げを聞いた羊飼いの若者ベネゼにより着工され、12世紀末に全長900mの橋が完成した際には、人々がこの歌を歌い、踊って喜びあったと伝えられています。 しかし、17世紀末の増水で半壊し、現在もそのままの状態で残されています。 アヴィニョン歴史地区は、ユネスコの世界文化遺産にも登録されていますので、興味のある方は、インターネットなどで調べてみてはいかがでしょうか。
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(外部サイト)
この曲の楽譜と、MIDI の音は以下にあります。(
FREE PIANO MUSIC!サイト内
)
Sur le Pont d'Avignon (楽譜)
Sur le Pont d'Avignon (MIDI)
この曲のポイント
まず、3段目の2小節目の右上に「D.C. al Fine」と書かれています。
(図) 3段目の2小節目
これは通常D.C.と書かれることが多いのですが、ダ・カーポのことです。 曲の始めに戻って弾きましょう。そして、2段目の2小節目の右上にFineと書かれているところで、この曲はおしまいです。演奏順に気をつけてください。
(図) 2段目の2小節目
1段目2小節目の左手、最後に弾く音(4拍目裏のソ)はメロディーの音です。 この音は右手よりも左手の方が近くにあるので、左手で弾くように書かれています。
(図) 1段目2小節目の左手
手が変わったことがわからないように、音の強さやタイミングに注意しましょう。 また、3段目2小節目の左手の音も、すべてメロディーの音になります。
(図) 3段目2小節目の左手
この曲では、1段目の1小節目や2段目の1小節目で、全ての音符にスタッカートが付いています。
(図) 1段目の1小節目
スタッカートでは、音を切って演奏することになります。 教科書的には、「音の実際の長さの半分で切る」と説明があるかもしれませんが、ある程度調整して構いません。 この切り方によって、音楽の軽快感などが変わってきます。ご自身の音による表現についても、考えながら弾いてみましょう。
また、3段目は Slowly と指示がありますので、3段目だけゆっくり弾くことになります。 そして、3段目1小節目には、フェルマータも登場します。フェルマータは、以前にも出てきましたが、「音を十分に伸ばす」という意味です。その音符の2倍近く伸ばすのが目安です。
(図) 3段目
前の8分音符を、Slowly の指示に従ってゆっくりと弾き、次の4分音符にフェルマータがついていますので、非常に長く感じられて途中で音を切ってしまいがちですので、注意しましょう。
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