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ヨーロッパ音楽紀行 |
次の日、再度ゼンパーオペラの場所から、ドレスデンの観光を始めました。
ゼンパーオペラ(ゼンパー・オーパー, Semper Oper)は、ザクセン州立歌劇場の愛称で、東ドイツ時代はドレスデン国立歌劇場と呼ばれていました。
こちらの名前の方が、聞いた覚えのある方が多いかもしれません。
(BGMを用意しました)
ヘンデル作曲 ガボット ト長調
ザクセン王国の時代に建てられたもので、設計した建築家ゴットフリート・ゼンパーから、この名前がついています。このゼンパーオペラ前の広場には、初代音楽監督を務めたカール・マリア・フォン・ウェーバーの像が立っています。
ウェーバーの後任として楽長の座についたリヒャルト・ワーグナーのオペラ「さまよえるオランダ人」「タンホイザー」は、このゼンパーオペラで初演されています。
戦争により破壊され、1985年に再建されましたが、再建後は、ウェーバーのオペラ「魔弾の射手」で幕を開けています。
ゼンパーオペラの横にあるカトリック旧宮廷教会(正式名称は三位一体大聖堂)の中にも入ることができました。
外から見ると、かなり古い建物のように見えますが、戦後再建されているため、中は新しく、教会としてはシンプルな作りになっています。
このカトリック旧宮廷教会を出たドレスデン城のすぐ横に、シュターンホーフと呼ばれる武芸競技場があります。その外壁には、マイセン磁器のタイルを使った長さ101mの壁画が描かれています。「君主の行列」というタイトルが付けられていますが、歴代のザクセン王や、その時代の芸術家などが描かれていて、戦火を免れた貴重な壁画となっています。
こちらは、2005年になって再建が完了したフラウエン(聖母)教会です。かつてのドレスデンのシンボルが再び姿を現しました。
次は、聖十字架教会です。
この教会も再建されたためか、中はシンプルなものでした。
そして、この聖十字架教会の256段の階段を上って、塔の上へ出てみました。
塔の上から見るドレスデンの街並みが、以下の写真です。
あまり高い建物がないので、エルベ川まで見渡すことができます。
また、街のいたるところで工事が行われていました。
この後、音楽とは少し関係がありませんが、近くのマイセンへ行ってみました。ドレスデンから、電車で40分くらいです。
こちらが、そのマイセンの街並みです。
マイセンは、ヨーロッパを代表する高級磁器として世界的に有名で、マイセンの街は戦争の被害も少なかったため、古い街並みが残っています。今でもマイセンには陶磁器の工場があり、直営店では、他では手に入らないB級品なども売られています。
街の中心から少し歩いたところに、マイセンの見学用工房と磁器博物館があります。
工房の入口には、このようなマイセンのマークが書いてあります。マイセンの食器には、裏にこのマークが今でも手書きされています。
このマイセンの工房では、マイセンの磁器ができるまでの工程を実演付きで見ることができます。器や置物の形ができるまでと、色付けの工程を、とてもわかりやすく説明しています。ヘッドホンで日本語のガイドを聞くことができますので、ドイツ語がわからなくても大丈夫でした。
同じ建物内には、博物館もあり、マイセンの素晴らしい磁器の数々を見ることができます。
こちらは、マイセンの食器で構成されたディナーセットです。
直営店で、B級品も売られていましたが、数が少なくあまり安くもありませんでした。しかも、値段を交渉することもできません。マイセン市内のお店で値段を交渉した方が安く手に入るように思いました。
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