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ヨーロッパ音楽紀行 |
ドレスデンでレンタカーを借り、ここからは車での移動です。
ライプツィヒへ向かいます。アウトバーンを使って、約2時間半のドライブです。
速度無制限区間もあるアウトバーンを始めて走りましたが、だいたいみなさん130kmくらいで走っているようです。道が広いので、スピードを出してもそれほど怖いとは感じませんでした。ところどころ制限速度が書かれた区間もありましたが、130kmの制限速度の標識は日本では見たことがないので新鮮です。
アウトバーンの多くの区間は、防音壁などが設けられていないので、きれいな景色を見ながら気持ちよくドライブができます。この辺りは強い風が吹くようで、発電用の風車も非常に多く見られました。
ライプツィヒには、朝ドレスデンを出発して午前中のうちに着くことができました。
ライプツィヒは、中世から商業、金融の街として発展し、ドイツでハイデルベルク大学に次ぐ歴史と伝統を持つライプツィヒ大学には、ゲーテやニーチェなどが学び、森鴎外もライプツィヒ大学の医学部に留学をしました。
また、ライプツィヒは、バッハやシューマン、リスト、ワーグナー、メンデルスゾーンなど多くの有名な音楽家たちが活躍した街としても有名です。
ライプツィヒに着いて、最初に見学したのはトーマス教会です。
(BGMを用意しました)
バッハ作曲 パルティータ 第1番より「プレリュード」
ヨハン・ゼバスティアン・バッハは、生涯の後半を、このトーマス教会のオルガン奏者兼合唱団の指揮者として過ごしました。「マタイ受難曲」など数々の名曲も、ここで生まれています。
トーマス教会の前には、バッハの像も置かれていました。
教会の中は、赤と白のコントラストが美しく、これまで見てきた教会とは少し異なるデザインでした。
このトーマス教会の祭壇の前に、バッハのお墓があります。バッハは、ここで眠っています。
ちょうど教会の中に入ったときに、オルガンの演奏がおこなれていました。
トーマス教会には、後ろにあるオルガン以外に、バッハの没後250年にあたる2000年に設置された新バッハ・オルガンがあります。いずれも、バッハが実際に弾いていたオルガンではありませんが、新バッハ・オルガンは、18世紀の中部ドイツのオルガン構造に合わせてあり、バッハのオルガン曲を演奏するために使われるものです。(このオルガンの音は、こちら をお聴きください。)
楽器こそ違うものの、バッハが実際に活躍した同じ場所でバッハの音楽を聴くのは、とても感慨深いものでした。
この教会のステンドグラスには、バッハと、メンデルスゾーンの顔が描かれています。
トーマス教会の向かいには、バッハ博物館があるのですが、残念ながら工事中で閉鎖されていました。現在は、横の建物でバッハのグッズと小規模な展示のみが行われています。このバッハ博物館は、2009年春には再度オープンするようです。
横の小規模な展示を覗いてみました。
いくつかの自筆譜と肖像画などが、展示されていました。
こちらは、コーヒーカンタータ 第211番の自筆譜です。
こちらは、カンタータ BWV26。
この後も、ライプツィヒの街を観光しました。
オーストリアやチェコとはまた違う、中世の街並みを楽しむことができます。
トーマス教会から歩いてすぐのところには、旧市庁舎があります。第2次大戦の空襲で破壊されましたが、再建されています。現在は、歴史博物館となっているようです。
こちらは、現在の市庁舎です。
これも、また素晴らしい作りでした。
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