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富士山河口湖 音楽祭2008 |
8月9日〜16日にかけて行われている、「富士山河口湖音楽祭2008」に行ってきました。
このコンサートは、日本を代表する指揮者で、世界的にも有名な佐渡裕さんが芸術監督をなさっている音楽祭です。
佐渡裕さんが直接指導をする「公開指揮者アカデミー」やコンサート、地元の中学生の特別バンド公開レッスン、有名な演奏家のヴァイオリンやチェロ、マリンバのリサイタル、打楽器マスタークラス、講演会など、多彩なプログラムが行われていました。
(富士山河口湖音楽祭2008のホームページは、こちらです)
富士山をバックに、河口湖にも近い野外ホールを中心に、いくつものホールや美術館などで同時開催され、無料の催し物も多く行われています。今回は、その中で、8月13日に行われた「1コインコンサート、スーパーキッズ・オーケストラ」の公開レッスン&コンサートを聴いてきました。
会場は、「河口湖ステラシアター」です。(残念ながら、会場内はカメラの持ち込み禁止でした)
お盆の時期にも関わらず、学校単位で多くの小学生が聴きにきていました(地元の小学校?)。また、とても小さいお子さんを連れたご家族も、あちこち見かけました。
クラシックのコンサートは小さいお子さんが入れないものが、とても多いので、このような規制の無いコンサートは貴重なのではないでしょうか。
「スーパーキッズ・オーケストラ」は、全国規模のオーディションで選ばれた小学生から高校生までの弦楽オーケストラで、演奏会なども開き、TV朝日の「題名のない音楽会」にも出演したそうです。
プログラムの前半は公開リハーサルで、佐渡裕さんが直接指導をし、普段の練習の風景を見ることができました。
世界的な指揮者である佐渡裕さんが、どのように子供たちのオーケストラの演奏を指導し完成させていくのか、普段なかなか見る機会はないですので、大変興味をもって見ました。
第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、すべてのパートにアシスタントがつき(おそらくプロの演奏家だと思います)、佐渡さんの指示を聞いて、
具体的に楽譜を指し示したり、チェックを入れたりしてサポートをしていました。
佐渡さんのレッスンは、メロディーを歌いながら、また呼吸の流れを使って音楽の流れを表現しながら、体全体で指導していました。また、
「照明がはっきりするように」
「温泉につかって、ホンワカした感じで」
「この音程は、おにぎりで言うと米みたいなものだから、絶対にはずさないで」
という、イメージを伝える一方で
「この内声の部分を楽しんで」
「調子が良いのはいいけれど、楽器がよく鳴るテンポで演奏して」
「もっと輝かせて」
「新しいことを見せないと」
「もっと素敵なシ・レ・ファを作って」
という、音楽の本質に迫るレッスンも行っていました。
オーケストラの子供たちは、始めの段階でかなりレベルが高かったのですが、佐渡さんの指導に即座に反応して、みるみる演奏が変化していました。
公開リハーサルで佐渡さんがお話をしていた事は、「モーツアルトを演奏する時に大切で、また他の音楽を演奏する時にも大切な事は、聴いている人がいることを意識すること」「聴いている人がいないと、音楽は成立しない」。音楽に携わる身としては、非常に勉強になりました。
後半のコンサートでは、前半のリハーサルの曲を含めて、4曲を演奏していました。
子供たちの弦楽オーケストラは初めて聴いたので、とてもフレッシュで楽しいコンサートでした。
これからどのように成長していくのか、とても楽しみです。
久しぶりに河口湖まで来ましたので、チケットに招待券が入っていた「ふじてんリゾート・リリーパーク」にも行ってきました。河口湖ステラシアターから、車で20分くらいです。
もともと、「ふじてんスノーリゾート」というスキー場(以前は、「富士天神山スキー場」という名前でした)ですが、夏はゲレンデ一面にゆりが咲き誇る関東最大級の「ゆり園・リリーパーク」として営業しています。
100万株もの「ゆり」が植えてあるようですが、満開でとてもきれいでした。
この日の河口湖周辺は、少し晴れたときもありましたが、雲が多く、富士山はすっかり雲の中に隠れていました。
本来であれば、ここから富士山が見えるはずが、まるで消えてしまったかのようです。
河口湖・湖畔の「河口湖円形ホール」でも、この「富士山河口湖音楽祭2008」のコンサートが行われています。
この日は、これから奥村愛さんの「バイオリンリサイタル」が行われるところでした。
夏はいたるところで、このような音楽祭が開催されています。普段のコンサートよりも気軽に、一流の方の演奏も聴けるので、足を運んでみてはいかがでしょうか。
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