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ラ・フォル・ジュルネ「熱狂の日」音楽祭2012

ラ・フォル・ジュルネ 2012 サクル・リュス

ラ・フォル・ジュルネ「熱狂の日」音楽祭2012 サクル・リュス

今年も、ゴールデンウィークは「ラ・フォル・ジュルネ」に行ってきました。

もうすっかり恒例の音楽イベントで、国内最大のクラシック音楽のイベントとなりますので、各テレビ局でも取り上げられていました。 東京会場は、延べ46万人の来場者数だったようです。 東京国際フォーラムを中心に、丸ビルや新丸ビル、丸の内オアゾ、トキアや、今年3月にオープンしたばかりのiiyo!!(イーヨ!!)などの丸の内エリアでも、 また帝国ホテルのロビーでもコンサートが行われました。
今年のテーマは、「サクル・リュス」(Le Sacre Russe)。ロシアの祭典という意味で、ロシア音楽が取り上げられました。

東京国際フォーラム ラ・フォル・ジュルネ2012

丸ビル エリアコンサート ラ・フォル・ジュルネ2012

丸ビル チャイコフスキーとロシア音楽展 ラ・フォル・ジュルネ2012

年々規模が大きくなり、気軽に無料で楽しめるコンサートの数も増えているような気がします。敷居が高いイメージのクラシック音楽が、良い意味で変化してきているのではないかとさえ感じます。

東京国際フォーラムでは、有料コンサートの他に、地上広場ではキオスクコンサートという無料のコンサートが開かれ、現役の音大生などが演奏をしていました。 演奏が始まる時間ともなりますと、多くの人が集まり、通りがかった人も立ち止まって演奏に耳を傾けていました。

地上広場 ラ・フォル・ジュルネ2012

無料コンサート ラ・フォル・ジュルネ2012

その向かいには、ずらっと小さなワゴン車が並び、ネオ屋台村がありました。

地上広場 ラ・フォル・ジュルネ2012

ネオ屋台村 ラ・フォル・ジュルネ2012

丼ぶりものやオムライスなど日本の洋食だけでなく、インドカレーやパエリア、中近東やヨーロッパのちょっと珍しい料理まで、世界各国のお料理が販売されていました。 ちょうどお昼ぐらいの時間に行ったのですが、人気のお店には行列ができていてびっくりしました。

有料公演は5月3日から開催され、今年のテーマであるロシアの音楽がたくさん取り上げられていました。

今回は、その中からプロコフィエフの交響曲第1番「古典」、ショスターコーヴィチのピアノ協奏曲第1番を聴いてきました。

演奏は、パリ室内管弦楽団、指揮者はパリ室内管弦楽団の首席客演指揮者で、芸術アドバイザーのジョセフ・スヴェンセンさん、ピアノソロに小曽根真さん、 トランペット・ソロにジャン=ミシェル・リクブールさんでした。

5000人以上も収容できるホールが会場でしたが、多くの聴衆がいて、座席もかなり埋まっていました。

プロコフィエフの交響曲第1番「古典」は、初期の作品ということで、とてもわかりやすい音楽で聴きやすかったです。プロコフィエフの音楽を聴いたことがない方には、よいかもしれませんね。

指揮者のジョセフさんは、とても楽しそうに指揮をしていて、見ていてもウキウキした気分になりました。

パリ室内管弦楽団は、世界トップクラスの管弦楽団ですが、このような音楽イベントで気軽に聴けるのは、ある意味贅沢な気がします。

音がとても柔らかくて、すべての楽器の音色が調和され、一体感のあるハーモニーは、さすがと思い感激しました。 特にピアニッシモなどは、まるで一人で奏でているかのような精密さで、本当に驚きました。

ショスターコービッチのピアノ協奏曲では、ジャズピアニストとして今や世界的に有名な小曽根真さんが登場しました。 演奏前からリラックスした雰囲気と笑顔で舞台に登場し、まるで街のライブ会場でセッションしているような楽しい演奏を披露していました。

クラシックのピアニストの雰囲気とは、ひと味もふた味も違い、高いエンターテイメント性も感じて、とても惹きつけられました。

演奏後に聴衆の拍手に深々とお辞儀をしつつも、共演した指揮者とハグをしたり、管弦楽団に盛んに拍手をしたり、 最後には指揮者とトランペット・ソロのジャンさんの3人で肩を組んで、満面の笑みで舞台から下がっていきました。

このような仕草も、クラシックの演奏家にはまず見られないことですし、チームで演奏したという一体感をより感じ、演奏者自身もとても楽しんでいたことを改めて感じさせました。

ロシアの音楽と言いますと、チャイコフスキーが圧倒的に有名で、ピアノを弾いたことがない方やクラシック音楽にあまり詳しくない方にも知られています。 特にバレエ音楽の「白鳥の湖」「クルミ割り人形」などは有名で、バレエそのものをご覧になった事がある方も多いかもしれません。

ロシアの祭典 ラ・フォル・ジュルネ2012

また、ピアノやクラシック音楽が好きな方にとっては、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番や、ヴァイオリン協奏曲第1番、ピアノ三重奏曲「偉大なる芸術家の思い出に」、 交響曲第6番「悲愴」などが有名で、ご存じの方も多いかと思います。

しかし、チャイコフスキー以外に、ラフマニノフやプロコフィエフ、スクリャービン、ムソルグスキー、ショスターコーヴィチなど、ロシアの音楽家はものすごく多いのです。 ただ、名前は聞いたことがあっても、音楽を聴く機会となりますとかなり減ってしまうのではないでしょうか。

今回のラ・フォル・ジュルネは、チャイコフスキー以外の音楽家の作品に触れるよい機会だったと思います。

そして、今年も作曲家のキューピーちゃんが販売されていました。

チャイコフスキーのキューピー ラ・フォル・ジュルネ2012

今年の新作は、チャイコフスキーです。「白鳥の湖」が有名なので、白鳥を抱えています。

これで、ベートーヴェン、ショパン、モーツァルト、バッハ、シューベルト、ブラームスにチャイコフスキーで、7種類になりました。

作曲家のキューピー ラ・フォル・ジュルネ2012

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