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ラ・フォル・ジュルネ「熱狂の日」音楽祭2011
ラ・フォル・ジュルネ 2011・タイタンたち
今年も、「ラ・フォル・ジュルネ」に行ってきました。
毎年、ゴールデンウィークに開催されている音楽祭で、以前は(日本では)東京だけで開催していましたが、徐々にいろいろな所で開催されるようになり、 今年は、金沢、新潟、びわ湖、そして九州の鳥栖でも開催されました。
その中でも東京会場は、3日間で延べ146,000人の来場者数だったようです。
しかし、今年は震災の影響で、一部の会場が使えなかったり、海外アーティストの来日キャンセルもあり、規模を縮小しての開催となりました。
会場では、節電のためグッズを販売するコーナーも暗かったり、東北地方の野菜なども販売されていました。
毎年恒例の会場内の垂れ幕も、今回はありませんでした。
規模は縮小したものの、それでも多くのアーティストが参加し、多彩なプログラムのコンサートが開かれました。 今回は、ロシアのピアニストである ボリス・ベレゾフスキー のリサイタルを聴いてきました。
ベレゾフスキーは、1990年にチャイコフスキー国際コンクールで優勝し、一躍有名なピアニストとなりました。今回は、生誕200年となるフランツ・リストの超絶技巧練習曲とメフィスト・ワルツを演奏しました。
ラ・フォル・ジュルネは、4月初めにチケット販売が開始されますが、発売翌日の段階でインターネットでのチケットが完売する大人気ぶりです。
会場は、東京国際フォーラム近くの、よみうりホールです。開演前には、1100席が殆ど埋まっている満員の状態でした。
スーツ姿で登場したベレゾフスキーは、座るとすぐに超絶技巧練習曲の第1番から演奏を始めました。90年にチャイコフスキーコンクールで優勝した時の事を覚えていますが、 その頃は若き青年という印象でした。その頃に比べると、とても貫録のある演奏で、大変盛りあがったリサイタルでした。
超絶技巧練習曲は、史上最高のピアニストと言われたリストの代表作ですが、名前の通りに大変難しい曲です。 リストは、ピアノを専門に勉強する者にとっては、憧れの作曲家でもあります。私も高校生の時に発表会で弾きましたが、先生がリストの曲を弾かないかとお話された時には、とても嬉しかったものです。
しかし、練習を始めてみますと、とにかく難しいのです。両手でそれぞれオクターブで弾いていき、和音も多く、とても力強い音でなおかつ速く、 音が飛ぶ所(音と音の距離が広く、手を大きく広げて弾く)がたくさんあり、正しい音を弾くことも難しくなります。とても速く指を動かして細かいパッセージを弾くなど、本当に技術的に難しいのです。
史上最高のピアニストと言われるリストだからこそ、作曲できた曲なのかもしれません。
ベレゾフスキーの演奏は、とてもスケールの大きな演奏で、少々荒さはありましたが勢いがあり、パワフルで華やかな演奏でした。 しかも、この難曲をひょうひょうと、ある意味軽々と演奏していたので、さすがプロのピアニストだと思いました。
会場となったホールは天井が低く、音響的に今一つでしたので、高音部の音が曇った様な響きに聴こえてしまったのがとても残念です。 もっと響きの良い所で聴いたら、高音部のキラキラした華やかな音色が伝わったのではないかと思います。
メフィスト・ワルツは、最初の方で、割と強い音を加減して弾いているように感じ、「さすがに、超絶技巧練習曲の後で、休憩無しで直ぐに弾くのは体力的に大変なのかな」と思いましたが、それは大きな勘違いでした。
曲が進むにつれてどんどんパワフルさが増して盛り上がり、最後はしっかりとまとめられている演奏でした。すべて計算された弾き方だったのですね。
個人的に大好きな曲ですが、ますます良い曲だと思いました。
大熱演の演奏後も、サービス精神旺盛のようで、2曲もアンコールで演奏していました。しかも、ジャズです。
クラシック・コンサートのアンコールでジャズを弾く事は、とても驚きで、会場もどよめいていましたが、それがまたリストの曲と同じくらい、またそれ以上に華やかでパワフルな演奏でした。
演奏が終わりますと歓声が上がり、拍手喝采だけでなく、スタンディングオベーションもあちこちで起こり、クラシックのコンサートでは見られない大きな盛り上がりでした。
私も、これまでに色々なコンサートを聴きに行っていますが、これほどまでに盛りあがったクラシックコンサートは初めてです。まるで、Jポップやアイドルグループのコンサートの盛り上がりに近いものでした。
超絶技巧練習曲を聴きながら、「もしリストが生きていて、現代のホールで現代のピアノで弾いたら、きっと喜ぶだろうなあ」と思いました。
リストは、とても華やかな演奏スタイルで、パワフルな演奏により、ピアノが演奏に持ちこたえられず弦が切れたり、壊れる事もたびたび起こっていたそうです。 また、当時の演奏場所もサロンが主流でしたので、大きくても200から300席くらいの規模だったようです。
現代のホールでは、小ホールでも200から300席くらい、大ホールともなりますと 1000席以上はあり、音響的にも大変研究され工夫されています。 ピアノも、金属のフレームを使うようになり、大ホールで力強く、華やかな音色が響くように作られています。
現代の環境は、リストが追い求めていた音楽を、存分に表現できるように思えるのです。
ラ・フォル・ジュルネの期間は、いつも周辺のエリアで特別展が開催されています。今年は、「ブラームスとリストの世界」と題して、後期ロマン派の作曲家の展示が行われていました。 こちらは、丸ビル7階で行われたブラームスの展示会です。(中は、撮影禁止でした)
無料ですが、直筆の楽譜が公開されるなど、十分満足できる展示でした。
最後は、ラ・フォル・ジュルネの会場で販売されていたグッズです。Tシャツやバック、音楽関連の小物も充実していました。
そして、今年も作曲家のキューピーちゃんが販売されていました。
昨年は、シューベルト、ベートーヴェン、ショパン、モーツァルト、バッハの5種類
でしたが、今年は、ブラームスです。 もちろん購入して、コレクションに追加しました。
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