|
|
ヨーロッパ音楽紀行 |
ザルツブルグの最後は、ホーエンザルツブルグ城をご紹介します。
ホーエンとは、「高い」という意味で、切り立った崖の上に城が築かれています。
(BGMを用意しました)
モーツァルト作曲 ソナタ K311より 第2楽章
この城は、神聖ローマ帝国皇帝とローマ教皇の間に起こった叙任権闘争のさなか、教皇側についていたザルツブルグの大司教が、皇帝派の南ドイツ諸侯に対抗すべく、1077年に築き始めた城塞で、その後の大司教により、増築が繰り返されて現在の姿になりました。
外敵に占領されたことが一度もなく、ヨーロッパ中世の城としては保存状態もよいものです。
ホーエンザルツブルグ城へは、ケーブルカーで登ることができます。登った城から見たザルツブルグの街並みは、以下のようなものです。素晴らしい眺めでした。
城の後ろ側には、長閑な風景が広がっていました。(下の写真をクリックすると、パノラマ写真を見ることができます)
城塞内部は、いくつもの建物からなり、かなり広いです。このホーエンザルツブルグ城は、中央ヨーロッパに現存する城塞としては最大規模のものです。
内部は、このようになっています。城の歴史や、当時の武器が展示された博物館などを見ることができます。
城の廊下からは、外に向けて大砲が配置されています。外敵から街を守るための城は、悪政に耐えかねた住民から大司教が身を守るために使われるようになっていきました。
大司教の居間だった部屋は、「黄金の小部屋」と呼ばれています。壁や天井には、黄金の装飾が施され、ストーブにも、タイル張りの豪華な装飾が施されています。
黄金の小部屋の横にある黄金の間(領主の間)では、祝祭典や饗宴が行われました。現在この部屋では、コンサートが開催されています。
この黄金の間には、4つの大理石でできた柱がありますが、その1つには、傷が残っています。
この傷は、1525年、城が市民に包囲され、市民の放った大砲の弾が当たったもので、この城に残る唯一の傷と言われています。
ホーエンザルツブルグ城のガイドツアーでは、見張り台の上にも登ることができます。
城の更に高い位置から眺める外の景色は、最高でした。(下の写真をクリックすると、パノラマ写真を見ることができます)
|
|
|
|
|
|
Copyright (c) 2007-2023, con Vivace. All rights reserved. |
|