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ヨーロッパ音楽紀行

ヨーロッパ音楽紀行・パリ３

パッシー墓地の次は、シャイヨー宮のテラスからエッフェル塔を眺めます。
何かイベントが開催されていた様で、辺りにはたくさんの観光客がいました。

パリシャイヨー宮

ここから見るエッフェル塔とその周辺の景色はすばらしいものです。
エッフェル塔は、1889年のパリ万国博覧会に合わせて建設されました。当時は激しい反発もありましたが、現在ではパリを代表するシンボルとなり、また1991年には、パリ・セーヌ河岸の建築物の１つとして世界遺産にも指定されています。東京タワーの方が、このエッフェル塔より少し高いのですが、周りに高い建物がないこともありエッフェル塔の方が断然高く、そして立派に見えます。
(BGMを用意しました：ショパン作曲ワルツNo.9 Op.69-1

)

シャイヨー宮から、エッフェル塔へと向かいます。近づくと、より大きさが伝わってきます。

途中、イエナ橋でセーヌ川を渡ります。サン・ルイ島にかかるシュリー橋から、このイエナ橋までが、パリ・セーヌ河岸の世界遺産です。

イエナ橋から見るセーヌ川

エッフェル塔の下に到着しました。これからエレベータで上に登ります。第2展望台までは、階段でも登ることができるようです。

エッフェル塔を下から

エッフェル塔の下には、生みの親でもあるギュスターヴ・エッフェルの像があります。エッフェルは、このエッフェル塔だけでなく、アメリカへ贈られた自由の女神の内部の骨組みも設計しています。

エッフェル塔の下のエッフェルの像

こちらが、第2展望台からの眺めです。この日は天気もよく、すばらしい眺めでした。(下の写真をクリックすると、パノラマ写真を見ることができます)

遠くには、モンマルトルの丘が見えます。

エッフェル塔から見るモンマルトルの丘

先程、エッフェル塔を眺めていたシャイヨー宮は、エッフェル塔からは、このように見えます。大きく翼を広げたような形をしています。このシャイヨー宮の向こうに見えるのが、高層ビルが建ち並ぶラ・デファンス地区、パリの副都心です。コンコルド広場からシャンゼリゼ通りを抜けてエトワール凱旋門の延長線上に位置し、日本では新凱旋門と呼ばれる1990年に完成したグランダルシュ(グランド・アルシュ)があります。

エッフェル塔から見るシャイヨー宮

西南方向には、セーヌ川が続きますが、「白鳥の小径」と呼ばれる細い島の端には、自由の女神像があります。アメリカへ贈られた像を縮小して作ったものです。

エッフェル塔の西南

パリの街を上から眺めますと、小さな煙突がたくさん並んでいます。暖炉の煙突ですが、これがまたかわいらしいですね。

パリの煙突

第2展望台から別のエレベーターに乗って最上階へと進みます。これが、最上階からの眺めです。個々の建物がより小さくなり、街全体が見渡せます。

エッフェル塔の最上階からの眺め

遠くには、名画「モナ・リザ」などが展示されているルーブル美術館が見えます。

エッフェル塔から見るルーブル美術館

エッフェル塔の南東には、広大なシャン・ド・マルス公園が広がり、その先には、59階建てのモンパルナス・タワーが見えます。モンパルナス・タワーは、竣工当時ヨーロッパで一番高いビルで、現在でもフランスで一番高いビルとなっています。
左側には、ナポレオンが眠るアンヴァリッドも見えます。

エッフェル塔の最上階から東側の眺め

最上階からは、先程訪れたパッシー墓地も見えました。街路樹が紅葉しているのも、よくわかります。

エッフェル塔から見るパッシー墓地

この後、エッフェル塔を下りて、シャン・ド・マルス公園を歩きました。
1889年のパリ万国博覧会では、このシャン・ド・マルス公園に数々のパビリオンが建設され、万博のメイン会場となりました。ドビュッシーは、20代のときに、このパリ万国博覧会で東洋の音楽（とりわけジャワ音楽）に触れ、それがその後のドビュッシーの音楽に大きな影響を与えたと言われます。

シャン・ド・マルス公園から見るエッフェル塔