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ヨーロッパ音楽紀行

ヨーロッパ音楽紀行・パリ11

モンマルトルの丘を下りた後は、パリ市立ロマン主義博物館へと歩いていきます。

モンマルトルの丘を下りたところ

パリ市立ロマン主義博物館は、ピガールの繁華街から少し住宅地へ入ったところにあります。木々に覆われた細い路地の先に、博物館の建物がありました。

パリ市立ロマン主義博物館の門

この建物は、19世紀の画家アリ・シェフェールの邸宅だったもので、ロマン派の芸術家が親交を深めるサロンでもありました。ショパンやリスト、ショパンの恋人だった女流作家のジョルジュ・サンド、画家のドラクロワなども、よく足を運んでいたようです。

パリ市立ロマン主義博物館の建物

建物の中は、このようになっています。ジョルジュ・サンドの肖像画も飾られていました。この博物館は、ジョルジュ・サンドの孫によって寄贈された遺品が多く展示されています。

パリ市立ロマン主義博物館の内部

そして、この博物館で見たかった物が、ショパンの手の石膏です。下の写真の手前（手首から指までの石膏）が、ショパンのものです。（奥にあるヒジから指までの石膏は、ジョルジュ・サンドのもの）

ショパンの手の石膏・パリ市立ロマン主義博物館

自分の手と比べてみても、あまり大きさに差はありません。男性の手としては、きゃしゃで小さい方だと思います。このような小さな手で、華麗で繊細なピアノ曲を作曲していたのですね。

このロマン主義博物館には、他にショパンやリストの像なども飾られていました。

リストの像・パリ市立ロマン主義博物館

次は、ロマン主義博物館を出て少し西へ歩いていきます。

この交差点に面した建物には、ビゼーが住んでいました。ジョルジュ・ビゼーは、「アルルの女」や「カルメン」 (Amazonで試聴) などで有名ですね。音楽家の両親の元、パリで生まれたビゼーは、ずっとこのパリの9区で暮らしました。

ビゼーが住んでいた建物近くの交差点

この建物は、ビゼーが結婚してから住んでいた家です。

ビゼーが住んでいた建物

それを示すプレートが飾られていました。

ビゼーが住んでいた建物のプレート

現在では、この建物の近くには、世界で最も有名なキャバレーであるムーラン・ルージュがあります。映画「フレンチ・カンカン」や「ムーラン・ルージュ」 (Amazonのページ) の舞台にもなっています。

ビゼーが住んでいた建物から見るムーラン・ルージュ

「ムーラン・ルージュ」は、フランス語で「赤い風車」という意味です。確かに、建物の上には赤い風車がありますね。

ビゼーが住んでいた建物から見るムーラン・ルージュ

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