トップページ 独学でピアノレッスン 後悔しないピアノ選び 子供のためのピアノ教育 お問い合わせ
ヨーロッパ音楽紀行

ヨーロッパ音楽紀行・パリ14

ロワールの古城・シャンボール城

パリから日帰りで行ける有名な世界遺産として、ロワールの古城も紹介しておきます。

パリからは、TGV(高速鉄道)に乗って、ロワール古城巡りの玄関口であるトゥールへと向かいます。 トゥール行きの TGV は、パリのモンパルナス駅(ヨーロッパ音楽紀行・パリ7を参照)から出ています。 早朝から移動を開始しました。パリの朝焼けがとてもきれいです。

パリの朝焼け

モンパルナス駅で TGV へ乗車します。TGV は、日本の新幹線と最高速度を競っていますが、現在では営業運転速度で、TGV が 320km/h と新幹線の 300km/h を上回っています。

フランスのTGV

モンパルナス駅を出てから約70分で、トゥール駅へ到着しました。いかにもヨーロッパの駅という感じです。

ロワールの古城巡りの玄関口トゥール駅

このロワール地方は、「フランスの庭」と呼ばれますが、少し郊外へ行くと、まるで絵画のような風景が広がっています。

ロワールの古城巡り・ロワール川のほとり

ロワールの古城巡り・ロワール川のほとり

ロワール川はフランス一の大河ですが、その中心部にあるロワール渓谷には140もの古城が点在しています。15世紀から16世紀にかけては、この地がフランスの政治の中心でした。
よく知られた古城だけでも10個以上はありますが、城内部の見学にも時間がかかり、また次の城へ移動するにも時間がかかるため、日帰りでは2つから3つの城を見学することが多いようです。今回は、3つの古城を巡り、そのうち2つの城の内部を観光しました。

まずは、アンボワーズ城です。

ロワールの古城巡り・アンボワーズ城

この城は、フランソワ1世の時代に最盛期を迎えますが、この時期に、ルネッサンスを代表する芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチが、イタリアからフランソワ1世の庇護を求めてこの城を訪れます。 パリのルーブル美術館に「モナリザ」があるのも、この時にダ・ヴィンチが持ってきたためです。その後ダ・ヴィンチは、この城の近くで亡くなるまで暮らすことになります。

イタリアのルネッサンスに憧れていたフランソワ1世は、レオナルド・ダ・ヴィンチからルネッサンスの様式を学び、多くの建物に取り入れていきました。

ロワールの古城巡り・アンボワーズ城

城の周りには城下町が広がります。日本人から見ると、遊園地の中のようにも感じられますね。

ロワールの古城巡り・アンボワーズ城の街並み

ロワールの古城巡り・アンボワーズ城の街並み

次は、ロワールの古城の中で最大規模を誇るシャンボール城です。

ロワールの古城巡り・シャンボール城

フランソワ1世が、狩猟のために建てた離宮で、屋根から延びる282本もの塔が特徴的です。これらの塔は、暖炉の煙突となっています。

ロワールの古城巡り・シャンボール城の煙突

丸や菱形などの幾何学的な模様は、当時のルネッサンスの都フィレンツェの装飾を取り入れたもので、また、城の内部にいくつかある「2重のらせん階段」は、レオナルド・ダ・ヴィンチが考案したものと言われます。

ロワールの古城巡り・シャンボール城とらせん階段

城の内部には、当時の衣装や家具などが展示されていました。王家の生活の様子がわかります。

ロワールの古城巡り・シャンボール城の内部・当時の衣装

ロワールの古城巡り・シャンボール城の内部・当時の家具

この城が狩猟のために建てられたこともあり、狩猟した鹿の角が数多く飾られていました。

ロワールの古城巡り・シャンボール城の内部・狩猟した鹿の角

こちらは、古くなった城の煙突です。現在は、修復された新しいものに替えられているようです。

ロワールの古城巡り・シャンボール城の内部・古い

屋上へ出ると、その屋根の装飾をまじかに見ることができます。幾何学的な模様も、よくわかります。

ロワールの古城巡り・シャンボール城の屋上から屋根を見る

こちらは、屋上からの眺めです。このシャンボール城は、パリ市と同じくらいの広さをもつソローニュの森の中にあります。敷地の広さがよくわかりますね。

ロワールの古城巡り・シャンボール城の屋上からの眺め

ロワールの古城巡り・シャンボール城の屋上からの眺め

シャンボール城を見学した後は、シュノンソー城へと向かいます。途中、このようなひまわり畑もよく見かけました。

ロワールの古城巡り・ひまわり畑

シュノンソー城は、「6人の女性たちの城」とも呼ばれますが、この城の城主は代々女性でした。 駐車場から、このような並木道を歩いていきます。

ロワールの古城巡り・シュノンソー城へ

これがシュノンソー城です。一部改修工事をしていました。

ロワールの古城巡り・シュノンソー城

ロワールの古城巡り・シュノンソー城

シュノンソー城は、ロワール川の支流であるシェール川の上に建てられています。 かつては、川に架けられた橋でしたが、30年に渡り摂政としてフランスの政治を動かしたカトリーヌ・ド・メディシスによって、橋の上に回廊が作られ現在のような姿になっています。

ロワールの古城巡り・シュノンソー城が建つシュール川

カトリーヌ・ド・メディシスは、イタリアのメディチ家からフランソワ1世の息子で、後にフランス国王となるアンリ2世の妃になります。このときに、イタリアからコックを含む多くの一流職人が連れてこられ、そこからフランス料理の原型ができたといわれます。それまで、王家でも食事は手で食べていましたが、フォークもこのときに伝えられました。

このシュノンソー城には、アンリ2世の愛人であるディアーヌが暮らしていましたが、アンリ2世の死後城を追われて、その後はカトリーヌが城主となります。 横には小さいですが、ディアーヌの名前が付いた庭がありました。

ロワールの古城巡り・シュノンソー城・ディアーヌの庭

こちらは、シュノンソー城の内部です。

ロワールの古城巡り・シュノンソー城の内部

こちらでも、当時の家具などが展示されていました。

ロワールの古城巡り・シュノンソー城の内部

ロワールの古城巡り・シュノンソー城の内部

スポンサード リンク



ページ1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17


目次
ヨーロッパ音楽紀行
ロシア・サンクトペテルブルグ
フランス・パリ
オーストリア・ウィーン
オーストリア・ザルツブルグ
チェコ・プラハ
ドイツ・ドレスデン
ドイツ・ライプツィヒ
ドイツ・ワイマール
ドイツ・アイゼナハ
ドイツ・ベルリン
ラ・フォル・ジュルネ
2019・ボヤージュ 旅から生まれた音楽(ブログ)
2018・モンド・ヌーヴォー新しい世界へ(ブログ)
2017・ラ・ダンス・舞曲の祭典(ブログ)
2016・ナチュール・自然と音楽(ブログ)
2015・パシオン (ブログ)
2013・パリ 至福の時(ブログ)
2012・サクル・リュス
2011・タイタンたち
2010・ショパンの宇宙
2009・バッハとヨーロッパ
2008・シューベルトとウィーン
その他

ヨーロッパ・ツアー
音楽関連ツアー全般
オペラ鑑賞ツアー
作曲家別・その他

サイト内検索
コン・ヴィヴァーチェのサイト内を検索できます。

音楽ナビ

ピアノのレベルチェック
まずは実力チェックから!

ピアノ コンシェルジェ
ご不明な点 ご案内いたします

趣味の音楽
音楽を趣味として長く楽しむ!

ピアノのしらべ
テーマごとのピアノの曲

音楽関連グッズ
音楽に関連した物を集めました

おすすめ音楽CD
聴いてみたい音楽CD

その他

メルマガ登録
ピアノを演奏する楽しさを感じていただけるように、無料のメールマガジンを発行しています。 音楽の雑学的な事や作曲家の話、ちょっとしたテクニックなど。是非ご購読ください。
メールアドレス:
Powered by

メルマガ登録・解除・詳細・
バックナンバー

広告

広告

- 広告 -







ANAの旅行サイト【ANA SKY WEB TOUR】

サイトマップ


Copyright (c) 2007-2023, con Vivace. All rights reserved.