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ピアノのしらべ:ハチャトゥリアン作曲「仮面舞踏会」

ハチャトゥリアン作曲「仮面舞踏会」



(2009年3月第19号のメールマガジンの記事を元にしています)
今回の「ピアノのしらべ」では、ウィンタースポーツの花形であるフィギュアスケートで、世界女王の浅田真央選手が、今シーズンの大会で使用した曲として大ブレイクした、ハチャトゥリアン作曲の組曲「仮面舞踏会」より「ワルツ」をお届けいたします。

アラム・ハチャトゥリアン は、旧ソ連の作曲家です。 現在では独立してグルジアの首都となっているトビリシで生まれ育ちました。

ハチャトゥリアンは、アルメニア人ですが、このグルジアのある南カフカス地方(英語読みでは、南コーカサス地方)には、アルメニア人以外にも、アゼルバイジャン人、 グルジア人と大きく3つの民族が暮らしています。
ハチャトゥリアンは、自身の民族音楽だけでなく、それぞれの民族の音楽を取り入れながら、西洋音楽と融合させ、数々の音楽を生み出しました。
組曲「仮面舞踏会」の他に、ハチャトゥリアンの代表作でもあるバレエ組曲「ガイーヌ」でも、この3つの民族音楽が登場します。

ちなみに、バレエ音楽「ガイーヌ」の中の一曲「剣の舞」は、現在でも小学校の音楽の授業で、合奏曲として取り上げられています。

今回ご紹介する組曲「仮面舞踏会」の「ワルツ」は、ミハイル・レールモントフの戯曲「仮面舞踏会」を題材にして、劇音楽として作曲されましたが、後にハチャトゥリアン 自身がその中から5曲を選んで再編成された中の1曲です。

組曲「仮面舞踏会」は、主人公アルベーニンが、かつて助けてあげた伯爵と自分の妻が不倫しているのではないかと疑い、自分の妻に毒を盛って殺してしまうのですが、その後、妻が無実だった事がわかるという、どろどろとしたストーリーです。
ご紹介する「ワルツ」は、主人公アルベーニンが妻と最後の仮面舞踏会に行き、妻に毒を盛ったアイスクリームを食べさせるという場面での音楽です。

「ワルツ」自体はとても華やかで、スケールの大きな音楽なのですが、どことなく怪しく妖艶な雰囲気が感じられます。

この曲は、スケートの浅田真央選手だけでなく、他のスケート選手も使っていますし、演劇界では、美輪明宏さん主演の「黒蜥蜴」でも使われています。

それでは、お聴きください。

ハチャトゥリアン作曲「仮面舞踏会」  
(Windowsで聴く場合は左側の
WMP、MacやiPadなどは右側のMP3のアイコンをクリック)

この曲の難易度としては、「エリーゼのために」と同じくらいか、もう少し簡単なくらいでしょうか。

なお、このハチャトゥリアンの音楽CD のいくつかを、おすすめ音楽CDのページにまとめてみました。

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