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ピアノのしらべ

チャイコフスキー作曲 四季より「秋の歌」



(2011年10月第84号のメールマガジンの記事を元にしています)
今回は、チャイコフスキー作曲 四季より「秋の歌」をご紹介します。

チャイコフスキーの有名な作品と言いますと、ピアノ協奏曲やヴァイオリン協奏曲、バレエ音楽などが挙げられますが、 ピアノソロの作品はあまり知られていないように思います。

今回ご紹介する曲は、チャイコフスキーのピアノソロの音楽としては、代表的な作品になります。

サンクト・ペテルブルグにある出版社から、雑誌「ヌヴェリスト」に毎月掲載するピアノ小品を作曲してほしいとの依頼を受けて作られたものです。 ロシアの風物を描写した作品というテーマに沿って作曲されています。

ひと月1曲づつ作られていて、それぞれの作品にはプーシキンなどロシアの文豪の詩が掲げられています。

今回ご紹介する「秋の歌」は、10月の作品で、作品とともにトルストイの詩が掲載されていました。

「わたしたちの庭から 秋が金色の木の葉の飾りを奪った
 そして木の葉はゆっくりと 林の中を風にはためいて行く」

黄色く紅葉した木々の葉が、風に舞っている風景を音楽にしたものです。

日本では「秋」というと、「実りの秋」「スポーツの秋」「芸術の秋」「食欲の秋」など、様々な表現がされ、「紅葉狩り」や「運動会」「学芸会」など、 楽しく満喫する季節なのかもしれません。

しかし、チャイコフスキーが作曲した「秋の歌」は、全体的にしっとりとして、どこか悲しい雰囲気の音楽になっています。

ロシアという場所も関係しているのかもしれませんが、改めて「秋」という季節のイメージについて考えさせられます。それでは、お聴きください。

チャイコフスキー作曲 四季より「秋の歌」  
(Windowsで聴く場合は左側の
WMP、MacやiPadなどは右側のMP3のアイコンをクリック)

難易度は、「エリーゼのために」よりも少し難しいです。

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