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ピアノのしらべ:バッハ作曲「メヌエット ト長調」

バッハ作曲「メヌエット ト長調」



(2011年1月第66号のメールマガジンの記事を元にしています)
今回の「ピアノのしらべ」では、クラシック音楽に欠かせない音楽家で「音楽の父」とも呼ばれている J.S.バッハ作曲の「アンナ・マグダレーナのためのクラヴィーア小曲集」より 「メヌエット ト長調」をご紹介します。

この作品のタイトルにある「アンナ・マグダレーナ」は、バッハの2番目の奥さんの名前で、彼の息子たちのために作曲されました。

バッハが活躍していた時代は、まだ現在のピアノは誕生していませんでした(晩年になって、やっと第1号のピアノが完成したくらいです)。 当時は、主にチェンバロと呼ばれる鍵盤楽器が使われていました。クラヴィーア小曲集とは、このチェンバロを含む鍵盤楽器のための作品ということになります。

現在は楽譜屋さんや本屋さんで、練習曲集がたくさん販売されていますが、バッハが活躍していた時代は、練習曲集などはなかったそうで、お弟子さんに教える時には、 自分で作曲をして教えていたそうです。そのため、今回ご紹介する曲を含む曲集も、ある意味必要に迫られて作曲されたのかもしれません。

「メヌエット ト長調」は、この曲集の中で最も知られた作品で、特にお子様の発表会では、よく弾かれる曲です。 当時の宮廷舞踏の一種であるメヌエットを題材に作られています。半ページという長さも手頃ですので、バッハの曲を始めて弾く方にも、お勧めです。

バッハやヘンデルなどのバロック期の時代は、モーツァルトやショパンなどの作品と大きく異なる点があります。 それは、伴奏と言うものが無く、すべてがメロディーで作られている音楽という点です。 そのような曲は、あまり弾いたことが無い方も多いかと思いますが、動かしにく左手の練習や、左手も歌うように弾くための練習には、このバロック期の作品はピッタリだと言えます。 また、曲の作り方が違うため、暗譜の練習にもなりますね。

バロック期の作品をピアノで弾く時には、4分音符以上の長さの音符は「ポルタート」と言うスタッカートとレガートの中間の様な弾き方をします。 1音づつ、ポツポツと置いていくような弾き方で、そのように弾きつつフレーズが感じられるように弾きます。(これが、バロック期の作品を弾く時の難しさの一つです)

今回の「メヌエット ト長調」も、そのような弾き方で演奏していますので、お聴きになってみて下さい。

J.S.バッハ作曲「メヌエット ト長調」  
(Windowsで聴く場合は左側の
WMP、MacやiPadなどは右側のMP3のアイコンをクリック)

難易度は、「エリーゼのために」より易しいです。

バッハの「メヌエット ト長調」が収録された音楽CDをいくつかご紹介しておきます。

ブルグミュラー25/バッハ、ピアノ小品集

ユニバーサル ミュージック

バッハ:「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帖」より

BMG JAPAN

バッハのメヌエット/バロック・チェンバロ・リサイタル

ユニバーサル ミュージック

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