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ピアノのしらべ:ショパン作曲「雨だれ」

ショパン作曲「雨だれ」

あじさい

(2008年6月のメールマガジンの記事を元にしています)
梅雨の季節になりました。ピアノを弾く立場から見ますと、少々厄介な季節です。湿度が70-80%と高くなりますので、ピアノ自体に影響が出てしまうからです。 音がとても狂いやすくなりますし、ピアノの弦を叩くハンマーの動きが鈍くなるようです。
私たち自身も、適度な湿度は過ごしやすいのですが、高すぎますと、蒸し暑くて息苦しく、不快感を覚えます。それどころか、体調が悪くなる事もあります。 正に、ピアノも人と同じく生き物なんだなあと感じる、この頃です。

「雨」と聞いて連想する音楽は、ショパンの前奏曲「雨だれ」です。 終始「雨だれ」の音が鳴っていて、始めはしとしと降る雨の風景、途中で激しい嵐、そして、段々と雨が小降りになってきて、最後の方では雲の合間から日が差してくるようです。まるで刻々と移り変わる風景を見ているような、ストーリーを感じさせるような音楽です。

この「雨だれ」は、ショパンがマジョルカ島に滞在していた時に、恋人の帰りを待ちながら、作られた曲です。恋人がなかなか帰らなかったために、ショパンは彼女の身に何か良くない事が起こったのでないかと相当心配をしたようで、何事もなく無事に帰ってきた彼女を見て、ショパンは子供のように泣きじゃくったそうです。そのような心理状態のときにさえ、このような繊細で美しい音楽を作る事のできるショパンの、才能の素晴らしさを感じずにはいられません。

ショパンの「雨だれ」は、難易度としては「エリーゼのために」より難しいですが、最初に弾くショパンの曲として、お勧めできるものです。将来の目標とすることのできる曲ですので、ご自身が弾いている姿を想像しながら聴いてみましょう。

ショパン作曲「雨だれ」  
(Windowsで聴く場合は左側の
WMP、MacやiPadなどは右側のMP3のアイコンをクリック)

憂鬱な季節に、音楽の力で、気持ちが少しでも晴れるといいですね。

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