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ピアノのしらべ:ヘンデル作曲「オンブラ・マイ・フ」(ラルゴ)

ヘンデル作曲「オンブラ・マイ・フ」



(2009年5月第23号のメールマガジンの記事を元にしています)
今回の「ピアノのしらべ」では、ヘンデル作曲の「オンブラ・マイ・フ」(Ombra mai fu)をご紹介します。 この曲は、曲の速度記号から「ラルゴ」(Largo)という通称の方が有名なようです。

ヘンデルは、バッハと同時期に活躍をした作曲家です。 バッハと同じドイツの、しかもかなり近い場所で生まれたのですが、生涯バッハと交流は無かったようです。一族が音楽家でドイツを離れることのなかったバッハと比べて、 ヘンデルは音楽と無縁な家庭に育ち、ドイツだけではなくイタリアやイギリスなどでも活躍をしていました。オペラやオラトリオ、管弦楽などの作品を数多く作曲しています。

オラトリオ「メサイア」や管弦楽組曲「水上の音楽」「王宮の花火の音楽」が有名ですが、ヘンデルの音楽は実はもっと身近に聴いています。

学校行事やプロのスポーツ大会などで、表彰式のBGMで流れている曲が、ヘンデルのオラトリオ「ユーダス=マカベウス」(マカベウスのユダ)の中の合唱曲「見よ、勇者は帰る」という曲なのです。
このような曲です。

ヘンデル作曲「見よ、勇者は帰る」  
(Windowsで聴く場合は左側の
WMP、MacやiPadなどは右側のMP3のアイコンをクリック)

今回ご紹介する「オンブラ・マイ・フ」は、オペラ「クセルクセス」の中のアリアなので、原曲は歌の曲です。このオペラ自体は、残念ながら演じられることが殆どありませんが、この曲だけは大変有名になりました。
現在でも、音楽高校・音楽大学などで、主に声楽を専門に勉強する学生さんの必須教材である「イタリア歌曲集」にも掲載されています。

とても美しいメロディーの曲で、今日では歌だけでなく、ピアノやその他色々な楽器で演奏されています。

「樹木の陰で、これほどいとしく愛すべく快いものはなかった」(詩 ニコロ・ミナート)

という歌詞が付いています。

今回は、ピアノ編曲バージョンでお届けいたします。それでは、お聴きください。

ヘンデル作曲「オンブラ・マイ・フ」(ラルゴ)  
(Windowsで聴く場合は左側の
WMP、MacやiPadなどは右側のMP3のアイコンをクリック)

この曲の難易度は、「エリーゼのために」と同じくらいです。

なお、ヘンデルの音楽CD のいくつかを、おすすめ音楽CDのページにまとめてみました。

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