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ピアノのしらべ:シューマン作曲「子供のためのアルバム」OP68より「楽しき農夫」

シューマン作曲「楽しき農夫」



(2010年2月第42号のメールマガジンの記事を元にしています)
今回の「ピアノのしらべ」では、シューマン作曲「子供のためのアルバム」OP68より「楽しき農夫」をご紹介します。

今年 2010年は、ショパン生誕200年の記念イヤーですが、ショパンと同じ年に生まれたロベルト・シューマンも、生誕200年となります。

ロベルト・シューマンは、1810年にドイツ ザクセン王国のツヴィッカウで生まれました。父が出版関係の仕事をしていたこともあり、小さい頃から詩や文学に親しんでいたようです。

7歳ごろからピアノを習い始め、音楽的な才能があったようですが、母の勧めもあり、ライプツィヒ大学に入学し法律を学びました。 しかし、音楽家になる夢を捨て切れず、20歳の時に当時有名だったピアノ教師の家に住み込んでピアノを習い始めました。

合わせて作曲も学び始めますが手を故障してしまい、ピアニストを断念。音楽評論家や作曲家になることを決意します。 その後、ピアノ教師の娘で当時天才少女として有名だったクララと結婚し、8人の子供にも恵まれました。

シューマンは、はじめピアノ曲ばかりを作曲していたのですが、結婚を境に歌曲や交響曲なども作曲し、作品作りの幅が広がっていきました。

34歳ごろから徐々に精神のバランスを崩すようになり、ライン川で投身自殺を図ります。幸い一命を取り留めたのですが精神病院に入院し、そのまま46歳の生涯を終えました。

シューマンは、同じドイツ出身の作曲家であるバッハやベートーヴェン、シューベルトを尊敬し、大きな影響を受けただけでなく、バッハ全集出版を呼び掛けたり、 シューベルトの新しい交響曲を発見したり、友人だったメンデスルゾーンを擁護したりと、ドイツ音楽の普及に努めました。

また、当時まだ無名だったショパンや、ブラームスの才能を早くから見出したり、子供や初心者のためのピアノ作品を数多く作曲し、音楽教育に大きく貢献しています。

この「楽しき農夫」の他「トロイメライ」「謝肉祭」などのピアノ曲や、合唱曲「流浪の民」、「リーダークライス」「女の愛と生涯」「詩人の恋」「ミルテの花」などの歌曲は、 今日でも有名でとても多く演奏される作品です。

「楽しき農夫」は、もともと「仕事からの帰り道」というタイトルだったそうです。一日の農作業を終えて、楽しそうに帰っていく農夫を表現したピアノ曲です。
それでは、お聴きください。

シューマン作曲 「子供のためのアルバム」OP68より「楽しき農夫」  
(Windowsで聴く場合は左側の
WMP、MacやiPadなどは右側のMP3のアイコンをクリック)

難易度は「エリーゼのために」より易しいです。

なお、ロベルト・シューマンについては、以下の趣味の音楽・ヨーロッパ音楽紀行にも記事がありますので、合わせてご覧ください。

ヨーロッパ音楽紀行・ライプツィヒ3

シューマンの「楽しき農夫」を含むピアノの名曲を集めた音楽CDを、いくつかご紹介いまします。Amazonのページで、それぞれの曲を試聴することができます。

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