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ピアノのしらべ:ドビュッシー作曲「夢」

ドビュッシー作曲「夢」



(2008年4月のメールマガジンの記事を元にしています)
電車に乗っていましたら、「日仏交流150周年」という広告を目にしました。記念の年なのでしょうか。 また偶然にも、クラシック音楽の世界でも、フランスの作曲家である、ドビュッシーの没後 90年の記念の年でもあります。

ドビュッシーは、モーツアルトやベートーヴェンと比べると、少し馴染みが薄いかもしれませんが、とても大きな功績を残しています。 これまでのロマン派と呼ばれる時代から、近現代の時代への橋渡しをして、クラシック音楽の本場である西洋の文化と、異文化である東洋を見事に融合して、素晴らしい音楽をたくさん作りました。音楽に「色彩感」や「光と影」をもたらし、 20世紀最高の音楽家とも評されるほどです。この背景には、ドビュッシーが 20代の頃、パリで開催された万国博覧会で、東洋の、とりわけジャワ音楽に触れた事が関係しているようです。

また、日本文化への憧れも持っていたようで、彼の仕事場には北斎の浮世絵が飾られ、ドビュッシーの代表作であり、近現代の音楽史上最も重要だとも評される交響詩「海」の表紙にも、北斎の浮世絵の中でとても有名な「富嶽三十六景」が使われていました。 彼の住んでいた所から、海は見えなかったので、構想を練るために片道6時間も列車に乗って、海を見に行ったという話もあるようです。
「海の夜明けから真昼まで」「波の戯れ」「風と海の対話」という3つの楽章に副題をつけたところも、「作曲家でなかったら、船乗りになりたい」と考えていたほど海が好きだった、ドビュッシーの人柄が伝わってきます。

ドビュッシーの交響詩「海」の音楽CDは、おすすめ音楽CDのページにまとめてみました。

今回は、ドビュッシーの初期のピアノ曲で、「夢」や「夢想」とも呼ばれる曲を紹介いたします。ピアノ以外にもアレンジされて、親しまれている曲です。 難易度としては、「エリーゼのために」より難しいですが、将来の目標とすることのできる曲です。ご自身が弾いている姿を想像しながら聴いてみましょう。

ドビュッシー作曲「夢」  
(Windowsで聴く場合は左側の
WMP、MacやiPadなどは右側のMP3のアイコンをクリック)

ドビュッシーは少年の頃、一日中椅子に座って、物思いにふけているような子供だったようです。どのようなことを考えていたのか、この曲を聴きながら、思いを寄せてみたいものです。

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